エアライン, 空港, 解説・コラム — 2023年5月18日 11:04 JST

ANA、羽田第2の国際線7月にも再開へ 閉鎖から3年

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 全日本空輸(ANA/NH)は、羽田空港第2ターミナル国際線施設の使用を早ければ7月にも再開する。東京オリンピック開幕前の2020年3月29日に開業したものの、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、同年4月11日から第3ターミナル(旧称国際線ターミナル)に集約していたが、新型コロナの「5類」移行など環境が変化したことから、羽田のターミナル運用も3年ぶりに見直す。

*正式発表はこちら

羽田空港第2ターミナル国際線施設の出発ロビー=20年3月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港第2ターミナル国際線施設から出発するジャカルタ行きNH855便を見送るANAの地上係員=20年3月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAは5月17日、現時点で国際線施設の再開日は決定していないものの、早期に再開できるよう準備を進めていると当紙の取材に対して回答した。ANAのウェブサイトでは、7月19日の予約から羽田発の国際線は「ターミナル 2/3」と出発ターミナルが表示されるものの、正式決定ではないという。

 ANA以外の複数の関係者も本紙の取材に対し、7月をめどに2タミの国際線乗り入れを再開する方向で調整を進めていることを認めた。

 ゴールデンウイーク期間となる4月29日から5月7日までのANAの国際線利用実績は、前年同期比2.75倍の16万3486人で、ロードファクター(座席利用率)は6.3ポイント上昇して76.0%だった。新型コロナ前の2018年と比較すると、旅客数は6割以上まで戻しているものの、8割以上まで回復した国内線と比べると戻りが遅い。

 国際線の回復が遅れる背景として、インバウンド(訪日客)の中で、韓国を除き最大の送客数となる中国市場の回復が遅れていることや、日本企業の海外出張の抑制が続いていることなどが影響しているとみられる。

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