ボーイング, 機体 — 2013年10月25日 16:55 JST

川崎重工、ボーイングの次世代機用発電装置を開発へ

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 川崎重工業(7012)は10月24日、ボーイングが2020年代後半の実用化を目指す次世代中小型旅客機用の発電システムを、ボーイングや一般財団法人日本航空機開発協会(JADC)、日本精工とともに共同開発すると発表した。15年度末までの実用化を目指す。

自衛隊の哨戒機P-1向けT-IDG。これを旅客機向けに発展させる(川崎重工の資料から)

 川重では旅客機用エンジンを手掛ける明石工場が開発や設計を担当。ボーイングとの調整など計画の取りまとめをJADCが、要素試験を日本精工が担当する。

 航空機の発電装置は、エンジンの回転から電力を発生させる。川重は従来の油圧式IDG(一定周波数発電装置)とは異なり、高効率で高耐久性のトラクションドライブ式IDG「T-IDG」を自社開発済みで、これを応用して発展させる。降下時や地上でエンジンがアイドル時など、エンジン出力が低い時も発電装置を安定的に駆動させ、大容量の電力を供給できるのが特徴。

 T-IDGは防衛省の固定翼哨戒機「P-1」に採用されており、今回の開発では旅客機で求められる大容量のものを目指す。

 搭載を目指す次世代中小型機は、ボーイングが現在開発中の小型機737 MAXの次の世代になるとみられる。

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川崎重工業

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