エアバス, エアライン, 機体 — 2023年3月3日 11:18 JST

JAL、CO2削減優遇ローンで265億円調達 2機のA350、国内航空初

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 日本航空(JAL/JL、9201)と国際協力銀行(JBIC)は、資金使途特定型トランジション・リンク・ローンによる資金調達を3月1日に実施した。借入額は約265億円で、脱炭素化に向けた移行の取り組みの達成度合いに応じて金利が下がる。航空業界では日本初の取り組みで、JALが購入した2機の省燃費機材エアバスA350-900型機に対し、JBICが金融面で支援することで、2050年のCO2(二酸化炭素)排出量実質ゼロ実現を目指す。

トランジション・リンク・ローンの対象機となったJALのA350-900 JA11XJ=21年10月31日 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire

トランジション・リンク・ローンの対象機となったJALのA350-900 JA12XJ=21年10月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 対象機は2021年9月9日に受領したA350-900の11号機(登録記号JA11XJ)と、同月28日に引き渡された12号機(JA12XJ)の計2機。2023年度以降も同様の仕組みによる資金調達を検討しており、A350やボーイング787型機への新規の機材導入や、既存投資のファイナンスに充当する見通し。

 トランジション・リンク・ローンは、脱炭素社会の実現に向け、長期的な戦略にのっとった温室効果ガス削減に取り組んでいる企業などに対し、プロジェクトを支援することを目的としたファイナンスの一種。設定した目標の達成度合いに応じて金利などの条件が変化するのが特徴で、JALは2050年のCO2排出量実質ゼロに向け、本借入期間中の2025年度、2030年度に、CO2排出量削減のSPTs(サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット)を設定している。

 2025年度を対象とする「SPT1」は、温室効果ガスの総排出量(直接排出、Scope1)を2019年度比で維持となる909万トン未満に設定。「SPT2」は2030年度に2019年度比90%未満にあたる818万トン未満に削減する。ローン特性は2つのSPTの達成状況をそれぞれ翌年評価することで変動する。

 JBICが債務保証するもので、ストラクチャリングエージェントは、三菱UFJ銀行、みずほ銀行の2行、貸付人は三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、京都銀行、千葉銀行、南都銀行、西日本シティ銀行の7行。第三者評価機関の日本格付研究所からは最高位「Green1(T)(F)」を取得し、経済産業省の「令和4年度温暖化対策促進事業費補助金」の対象に採択された。

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