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日本航空（JAL/JL、9201）の客室乗務員有志によるミュージックベル演奏チーム「JALベルスター2022」が12月24日と25日の2日間、年末恒例のコンサートを東京・お台場のホテル「グランドニッコー東京 台場」で開いた。同ホテルでの演奏は3年ぶりで、両日とも2ステージずつ披露し、歴代制服を着用して演奏する回も設けた。
歴代制服を着用してグランドニッコー東京台場で演奏を披露するJALベルスターの客室乗務員＝22年12月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
—記事の概要—
・6都市7公演開催
・向かい合って演奏「2022らしく」
6都市7公演開催
JALは毎年年末にベルスターの演奏会を羽田空港などで開催。結成は1995年で、今年で28回目のクリスマスを迎えた。今年は音楽経験がある2018年度入社から2020年度入社までのピアノ経験者8人が選ばれ、フルートやサックス、トロンボーンなどの管楽器、打楽器も演奏できるメンバーがそろった。前年のメンバー1人が翌年はリーダーとして参加し、演奏技術などを継承しており、今年は2018年度入社の長谷川愛さんが務めた。
歴代制服を着用しグランドニッコー東京台場で演奏を披露したJALベルスターの客室乗務員＝22年12月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ベルスターは毎年テーマを掲げており、今年は「Wishes come true! 〜きらめく音色に想いをのせて〜」。24日は、もろびとこぞりて、ひいらぎ飾ろう、そりすべり (2部のみ)、ジングルベルロック、いつも何度でも、星に願いを、A Whole New World、All I Want for Christmas Is You（恋人達のクリスマス）、ホワイトクリスマス、赤鼻のトナカイ、サンタが街にやってくる、We Wish You A Merry Christmasの計12曲を披露した。
新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響で、2020年は地方公演を含め観客の前での演奏はすべてキャンセルとなり、ライブ配信のみ実施。2021年も東京空港警察署の依頼による羽田空港のステージなど演奏会は最小限となり、ライブ配信中心の活動となった。
今年は地方都市でも演奏し、6都市7公演を開催。初ステージとなった11月27日の札幌市を皮切りに、函館市、福井市、秋田県にかほ市、大分県竹田市を巡り、最終公演となるクリスマスの東京公演を迎えた。一方、羽田空港では今年はクリスマスの大掛かりなイベント開催が見送られたため、東京公演はお台場のみとなった。
グランドニッコー東京台場で演奏を披露するJALベルスターの客室乗務員＝22年12月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
歴代制服を着用してグランドニッコー東京台場で向かい合って演奏を披露するJALベルスターの客室乗務員＝22年12月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
向かい合って演奏「2022らしく」
グランドニッコー東京のステージは、両日とも午後4時30分からの第1部と午後6時からの第2部で、それぞれ30分ずつ演奏。24日の第2部と25日の第1部は、歴代制服を着用して演奏を披露し、25日の第1部はJALのTikTokとInstagramでライブ配信した。
歴代制服を着用してグランドニッコー東京台場のステージに入場するJALベルスターの客室乗務員＝22年12月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALベルスター2022のリーダーを務めた客室乗務員の長谷川愛さん＝22年12月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
8人のメンバーがステージ入りする際は、2人1組で左右にある階段から降りてポジションにつくなど、視覚的な効果も考えた演出たっだ。
リーダーの長谷川さんは、「地方公演では飛行機に乗る機会が少ない方も多く、すごくうれしかったという感想を伺いました。知っている曲が多いと喜んでいただけました」と笑顔を見せた。10月に練習を開始した際、長谷川さんはなるべく多くの観客が耳にしたことがある曲を中心に選曲したと話しており、狙いは当たったようだった。
一方、新しい試みもみられた。ベルスターのメンバーは通常、横一列に並んでテーブルに並んだ複数のベルを持ち替えながら演奏する。最後に演奏した「We Wish You A Merry Christmas」は、メンバーが向かい合って楽譜を見ない「暗譜」で演奏した。
長谷川さんは「伝統は大事ですが、何か2022のメンバーらしいことをやりたかったので、私が“やりたい”と言ったら、みんなが賛成してくれました。この曲だけはベルの持ち替えがないんですよ」と、今年のメンバーらしい演奏でステージを終えるようにしたという。
会場には自由席を100席程度用意したが、毎回開場と共に満席となり、多くの人が立ち見でベルの音色を楽しんでいた。
＊写真は28枚（12/24 第1部→第2部の順）。
12/24 第1部
グランドニッコー東京台場のステージに入場するJALベルスターの客室乗務員＝22年12月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
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