エアライン, 官公庁 — 2022年11月21日 12:13 JST

ピーチ、機内でふるさと納税 京丹後市と日本初

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 京都府京丹後市とピーチ・アビエーション(APJ/MM)は11月21日、乗客が機内で「ふるさと納税」ができるサービスの実証実験を始めた。日本初の取り組みで、年明けからは大阪府泉佐野市や愛知県小牧市、和歌山県有田市などが参画を予定している。

日本初の機内ふるさと納税を始めた京丹後市とピーチ(イメージ、ピーチ提供)

 対象路線は国内線全31路線で、2023年3月31日まで実施。乗客が自身のスマートフォンやタブレットなどの端末から機内でアクセスできる「機内デジタルサービス」を使う。

 利用方法は、搭乗前に「Peachアカウント」とクレジットカードを登録。搭乗後は、機内デジタルサービスの「ふるさと納税ページ」にアクセスして返礼品を選び、カード決済を行う。降機後、ピーチと京丹後市からメールで届く「回答フォーム」に必要事項を入力し、返信すると寄付が完了する。

 返礼品は20種類で、京丹後市の地場産品や、ピーチの航空券とセットになった宿泊クーポンなどを出品する。12月12日から2023年1月下旬までは、年明けに参画を予定している自治体の情報追加などシステム更新作業を行うため、サービスを一時休止する。

 京丹後市は空港や新幹線の駅がなく、片道約5時間かかることから「東京からもっとも遠い街」とも言われている。訪問客の多くは近畿圏からで、関東圏など遠方からの誘客が課題だ。同市は自治体の自主財源となる「ふるさと納税」に力を入れており、2021年度の寄付者のうち46%が関東在住であることなどから、ふるさと納税により首都圏からの観光客呼び込みを目指す。

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