エアライン — 2022年10月1日 22:00 JST

ANA、経験者採用3年ぶり再開 10/3からグローバルスタッフ職

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 全日本空輸(ANA/NH)の井上慎一社長は10月1日、グローバルスタッフ職(事務)のキャリア採用を3年ぶりに再開すると発表した。DXや経理など5分野の専門性を求めるもので、入社時期は2023年2月1日を予定。また、ANAで勤務経験がある人を対象にした「カムバック採用」を新たに始める。

グローバルスタッフ職のキャリア採用再開を発表するANAの井上社長=22年10月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 今回募集するグローバルスタッフ職は旧総合職で、採用数は15人程度。雇用形態は正社員で、9月末時点で4年制大学を卒業または大学院を修了しており、企業などで5年以上働いた経験がある人が対象になる。10月3日午後3時に採用ページを同社サイト内にオープンする。

 求める専門性は、1)DX(IT・データ)、2)経理・会計、3)マーケティング、4)貨物・物流、5)オペレーションの5分野。将来的に別職種へ配属される可能性はあるが、初期配属は専門性を生かせる部門になる。ANAによると、客室乗務員の採用再開は決まっていないという。

 また、今回初めて募集するカムバック採用は、直近5年間に勤めていた人が対象となり、転職先での経験をANAで生かしてもらう。

 ANAは1日、2023年度に入社する新入社員の内定式を開き、内定者91人のうち87人が出席した。井上社長は、10月から経験者採用を始める背景として「第1四半期に黒字化し、新しい仲間に来ていただく時期。これまでの経験を生かし、新しい価値を作って欲しい」と語った。

 ANAを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)が8月1日に発表した2022年4-6月期(23年3月期第1四半期)連結決算(日本基準)は、純損益が10億200万円の黒字(前年同期は511億5900万円の赤字)となり、2019年度の第3四半期以来10四半期ぶりに黒字転換した。本業のもうけを示す営業損益は13億2100万円の赤字だったが、営業外損益で為替差益を計上したことなどが奏功。通期では210億円の最終黒字を目指している。

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