エアライン, 空港 — 2021年12月17日 12:43 JST

ピーチ、機内販売で行き先選べない「旅くじ」 次の旅へワクワク感提供

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 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は12月17日、行き先を選べないカプセルに入った「旅くじ」の機内販売を始めた。今年8月から大阪、東京、名古屋、福岡のPARCO(パルコ)にカプセル型自販機を順次展開し、これまでに約1万1000個を販売してきたが、機内販売は初めて。成田着と関西着の全便で販売する。

ピーチが機内販売を始めた「旅くじ」。機内でスマートフォンなどからWi-Fiで「機内デジタルサービス」に接続して注文する=21年12月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 旅くじのカプセルは1個5000円で、航空券を購入できる「ピーチポイント」6000円分または1万円分の交換コードとオリジナルの缶バッジが入っている。行き先は選べないが、指定区間の往路と復路いずれも利用できる。交換コードの有効期限は約半年間だが、期限までに予約すればその時点で販売している有効期限以降の航空券も購入できる。

 成田着便で販売するカプセルには成田発11路線、関西着便は関西発13路線の交換コードを封入。搭乗後に機内でスマートフォンやタブレットからWi-Fiでピーチの「機内デジタルサービス」に接続して「旅くじ」を注文すると、客室乗務員が透明なトートバッグに最大15個入ったカプセルを乗客の座席まで持参し、乗客自身に選んでもらう。支払いは現金かクレジットカードとなる。

 カプセルの補充は、1機につき1日1回出発時に実施。途中で売り切れた場合、その機体での1日の販売は終了になる。

機内販売する「旅くじ」を成田空港でPRするピーチの山﨑彩さん(右)と客室乗務員=21年12月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

機内販売するピーチの旅くじ=21年12月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ピーチの事業戦略室で旅くじを担当する山﨑彩さんは「帰りの便で次の旅までのワクワク感を提供しようと機内販売することにしました」と話す。どの行き先がどの程度の割合で入っているかは「私たちもわからないです」(山﨑さん)といい、セールのお得さよりも旅に対するワクワク感を重視した。

 「12月17日はライト兄弟が初飛行した“飛行機の日”。旅くじも今日から空を飛びます」(同)とアピールした。

 ピーチによると、これまでに旅くじで搭乗した乗客の傾向として、これまでに同社便を利用したことがない人が多いという。

 旅くじは8月17日から第1弾の大阪・心斎橋PARCOで販売し、10月13日から東京の渋谷PARCO、11月11日から名古屋・栄の名古屋PARCOに展開。12月14日からは福岡PARCOでも販売を始め、来年も新規展開を計画している。福岡では開店前に80人以上が並んだ。当初はSNSで10代と20代を中心に拡散したが、現在はシニア層の購入が増えており、福岡でも幅広い年齢層の人が列を作っていた。

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ピーチ・アビエーション

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