エアライン — 2021年9月14日 18:27 JST

ANA、国内線カートに保冷剤導入 ドライアイス廃止、CO2・コスト削減

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 全日本空輸(ANA/NH)グループは9月14日、国内線の機内食や飲料の保冷に使用している使い切りのドライアイスについて、20日から繰り返し使用可能な保冷剤に変更すると発表した。機内搭載のカートで保冷剤を使用することで、従来必要だった梱包材などが年間約30トン削減できるほか、2億円のコスト削減にもつながる。

ANAが国内線カートで導入する保冷剤(同社提供)

 導入する保冷剤は、ジャパンコールドチェーン(東京・渋谷)が製造する「Fujiyama18」。同製品は家庭用冷凍庫でも凍結でき、マイナス18度帯を長時間維持することから、ドライアイスの代替品として製薬会社や国内外の物流各社で導入が進んでいる。

 これまでANAの国内線では、機内食や飲料を二酸化炭素(CO2)を原料とするドライアイスで保冷していた。ドライアイスの使用により、2019年度は年間約1700トンのCO2を輩出。ドライアイス使用後に出る梱包材のほか、カートで使う敷きマットなども必要で、保冷剤に切り替えることで、これらが不要になる。またマイナス78.5度のドライアイスは接触時に凍傷にかかる恐れがあるが、保冷剤はマイナス18度で、凍傷へのリスクが低くなる。

 ANAはドライアイスの代替品として保冷剤の導入を検討。2020年4月から素材選定を始めた。地上や旅客便で保冷効果や温度維持、冷却物品の品質状態の変化などの検証を重ね、保冷剤の導入を決定したという。

 ANAグループは、CO2排出量を2050年度までに実質ゼロとする目標を掲げている。

保冷剤(左)と従来のドライアイス(右)を搭載するANAの機内カート(同社提供)

関連リンク
ANA Future promise 資源リサイクル 環境にやさしい保冷剤を導入(全日本空輸)
Fujiyama18

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