企業, 機体 — 2021年5月21日 13:01 JST

LIFT、ベッドになるエコノミー席 単通路機向け、幅拡大で快適性向上

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 機体のインテリアや企業ロゴのデザインを手掛けるLIFTストラテジック・デザインは5月20日、航空機向けの新シートデザイン「PARADYM」(パラダイム)を発表した。単通路機向けのシートで、シート幅を拡大することで長時間の搭乗時の快適性向上を図る。

LIFTが発表したシートコンセプトPARADYM(同社提供)

 PARADYMのコンセプトは「ワイド・トリプル」で、1列6席で通路をはさみ左右3席ずつの配列の場合、通常は43-45センチのシート幅を51センチに拡大する。シート間のひじ掛けも通常の1本から2本に増やすほか、シート間のひじ掛けをすべて上げると3席175センチのベッドとしても使用できる。

 このほか、シートの外装デザインに世界の各都市から着想を得たアイデアを導入。「PARADYMワールドカラーズ」と名付け、今年夏までに発表を予定する。第1弾はTYO(東京)で、ヘッドレストのレザーカバーに東京の街路図の一部を組み合わせデザインする。

 LIFTストラテジック・デザインは東京とシンガポールに拠点を置くデザイン会社で、「LIFT Aero Design」(リフト・エアロ・デザイン)のブランド名で展開。これまでにスカイマーク(SKY/BC)のグリーンシートや香港エクスプレス航空(HKE/UO)、セブパシフィック航空(CEB/5J)などのデザインを手掛けた。航空会社以外では、旅行情報を提供するメディア「Traicy(トライシー)」のブランドデザインも担当した。

LIFTが発表したシートコンセプトPARADYM(同社提供)

LIFTが発表したシートコンセプトPARADYM。シート間のひじ掛けをすべて上げると3席175センチのベッドとしても使用できる(同社提供)

LIFTが発表したシートコンセプトPARADYM。標準的な4列エコノミーシートとほぼ同じ幅の3列シート(同社提供)

LIFTが発表したシートコンセプトPARADYMのひじ掛けは1人2つ(同社提供)

LIFTが発表したシートコンセプトPARADYMの可動式ヘッドレスト(同社提供)

LIFTが発表したシートコンセプトPARADYMワールドカラーズ(同社提供)

LIFTが発表したシートコンセプトPARADYMワールドカラーズ(同社提供)

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