エアライン, 空港 — 2021年5月11日 12:38 JST

ANA、羽田保安検査場入口に自動ゲート 搭乗券かざして通過

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 全日本空輸(ANA/NH)は5月11日、羽田空港第2ターミナルの国内線保安検査場入口にフラッパー付き自動ゲートを導入した。乗客自身が搭乗券をかざして入場するもので、自動ゲートの導入により乗客とグランドスタッフ(地上係員)の非対面・非接触化を図り、乗客の通過時間短縮や係員の配置見直しにつなげる。

羽田空港第2ターミナルの保安検査場入口でフラッパー付き自動ゲートをデモンストレーションするANA社員=21年5月11日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 今回導入したのは、AからDまで4つある保安検査場のうち北側の検査場Aで、6台設置。12日からは検査場Bにも6台導入し、計12台になる。ANAによると、導入の検討は2020年11月に開始し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴い、非対面・非接触を進める観点で導入を決めたという。

 保安検査場入口に設置された既存の自動読み取り機を使い、2次元バーコード(QRコード)などを乗客がかざした際に点灯するランプの色と、入場時に発行される黄色い「保安検査証」を乗客が受け取ったことを読み取り機に増設したカメラで確認すると、新設された自動ゲートが開く。

 ランプの色は通常の緑色と、搭乗口が変わった際などに表示する黄色、係員がいるゲートで対応する必要がある赤色の3種類あり、緑色と黄色の場合は乗客が保安検査証を受け取ると自動ゲートが開くようになっており、保安検査場に進める。

 これまで検査場Aには自動読み取り機が5台設置され、1台ずつ係員がそばに立ってバーコードやICカードによる入場を確認していたが、自動ゲートの導入で将来的に1人の係員が複数のゲートを受け持つようにする。自動ゲート化で読み取り機は7台に増え、うち6台に自動ゲートを設置し、残り1台は車いすなどが通れるようにした。ANAによると、余剰となる係員は混雑するカウンターを手伝うことなどを想定しているという。

 残る保安検査場CとDや、伊丹など他空港への展開については、運用状況を見て検討していくという。

自動読み取り機に搭乗券をかざすとランプの色と保安検査証をカメラで読み取りフラッパー付き自動ゲートが開く=21年5月11日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

自動読み取り機に搭乗券をかざすとランプの色と保安検査証をカメラで読み取りフラッパー付き自動ゲートが開く=21年5月11日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港第2ターミナルの保安検査場入口でフラッパー付き自動ゲートをデモンストレーションするANA社員=21年5月11日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ANAが羽田空港第2ターミナルの保安検査場入口に導入したフラッパー付き自動ゲート=21年5月11日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ANAが羽田空港第2ターミナルの保安検査場入口に導入したフラッパー付き自動ゲート=21年5月11日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港第2ターミナルの保安検査場入口でフラッパー付き自動ゲートを通過するする乗客=21年5月11日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ANAがフラッパー付き自動ゲートを設置した羽田空港第2ターミナルの保安検査場A=21年5月11日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関連リンク
全日本空輸
羽田空港

ANAとジャムコ、787にひじ開け式トイレドア 手を触れずに開閉(21年4月28日)
ANA、羽田国内線に自動ゲート 搭乗券かざし保安検査場へ(21年5月7日)
JAL、羽田国内線に自動手荷物預け機 待ち時間短縮(20年2月20日)
ANA国内線予約、緊急事態宣言解除前の2倍 今週末は7万人(21年3月22日)
ANA、タッチレスで手荷物預け機操作 羽田で検証実験(20年11月11日)
ANA、保安検査通過時の用紙変更 「立ち乗り」再発防止で(16年12月5日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post