エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2021年1月10日 00:07 JST

スリウィジャヤ航空SJ182便、ジャカルタで消息絶つ 737-500

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 仏AFP通信などによると、インドネシアのスリウィジャヤ航空SJ182便(ボーイング737-500型機、登録記号PK-CLC)が現地時間1月9日、ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港を離陸直後に消息を絶った。航空機の位置情報を提供するウェブサイト「フライトレーダー24(Flightradar24)」によると、ジャカルタからカリマンタン島のポンティアナックへ向かっていた。

*墜落認定。続報はこちら

ジャカルタ湾で消息を絶ったスリウィジャヤ航空SJ182便(flightradar24.comから)

 現地報道などによると、乗客56人(幼児3人含む)と乗員6人(パイロット2人、客室乗務員4人)の計62人が搭乗していたとみられる。インドネシア当局の発表によると、SJ182便は現地時間9日午後2時40分(日本時間同日午後4時40分)に管制官と連絡後に消息を絶ったという。

 フライトレーダー24によると、SJ182便は午後2時36分に離陸し、ジャカルタ湾上空で高度1万900フィート(約3322メートル)を記録後、急速に高度を落としており、墜落した可能性が高い。

 PK-CLCは、1994年5月に米コンチネンタル航空(現ユナイテッド航空)に納入された機体(N27610)で、スリウィジャヤ航空には2012年に引き渡された。同航空での座席数は2クラス120席(ビジネス8席、エコノミー112席)だった。

 737-500は、1967年12月29日にユナイテッド航空(UAL/UA)へ初号機が引き渡された737-200の流れをくむ機体で、737-300や-400と同じ「737クラシック」と呼ばれる第2世代の737。現在日本の航空会社が運航している737-700や-800は第3世代の「737NG(次世代737)」、最新の737 MAXは第4世代にあたる。日本国内の737-500は、ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のANAウイングス(AKX/EH)が2020年6月14日まで運航していた。

 スリウィジャヤ航空は、2003年11月10日設立。スカルノ・ハッタ空港を拠点に、インドネシア国内線を中心に運航している。

関連リンク
Sriwijaya Air
Flightradar24

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