エアライン — 2020年10月20日 12:40 JST

キャセイ、2021年の提供座席半分以下に 11月の日本路線、成田のみ継続

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 キャセイパシフィック航空(CPA/CX)は10月20日、日本路線を含む11月の運航計画を発表した。香港-成田線を週3往復で運航を継続するが、羽田や関西など他の日本路線は中国から拡散した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で引き続き運休する。10月以降の座席供給量は通常時の約10%の水準となり、2021年は通年で50%以下となる見通し。

11月も日本路線は成田を除き運休が続くキャセイパシフィック航空=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 香港-成田線は通常時は1日最大6往復だが、現在は火曜と木曜、土曜の週3往復に減便している。キャセイパシフィック航空と傘下のキャセイドラゴン航空(HDA/KA)の日本路線は7路線あるが、成田以外の羽田、関西、札幌、中部、福岡、那覇の6路線は、11月も運休が続く。

 一方、貨物便は需要増加に伴い輸送能力を強化。貨物子会社のエア・ホンコン(AHK/LD)のチャーター便や一部旅客機を使用した貨物専用便の運航により、輸送力を増やす。

 日本以外では25路線を運航予定で、北京、上海(浦東)、成都、アモイ、台北、シンガポール、バンコク、クアラルンプール、ジャカルタ、ホーチミンシティ、マニラ、セブ、ニューヨーク(JFK)、ロサンゼルス、サンフランシスコ、バンクーバー、トロント、ロンドン(ヒースロー)、フランクフルト、アムステルダム、テルアビブ、シドニー、メルボルン、パース、オークランドの各線を計画。このうち、ホーチミンシティとメルボルンは香港行きのみの片道運航になる。

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