エアライン — 2020年10月5日 23:54 JST

鹿児島大とJALグループ、パイロット育成で協定締結 学生選抜しライセンス取得支援

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 鹿児島大学と日本航空(JAL/JL、9201)、グループで鹿児島空港を拠点とする日本エアコミューター(JAC/JC)は10月5日、パイロットを目指す人材育成や裾野の拡大などについて連携協力協定を締結すると発表した。西日本の地域間や、鹿児島県を中心とした離島を結ぶ空の便の担い手になるJACのパイロット育成を目指す。

鹿児島大とパイロット育成で協定を締結するJALグループ(写真はJACのATR72)=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 協定に基づき、鹿児島大学の学生から応募者を募り、8人に飛行操縦体験「SKYCAMP」に参加してもらう。SKYCAMPはJALとJACが航空会社として培ってきた操縦ノウハウを基に設計したプログラムで、参加者は2週間程度の期間で飛行操縦の原理、必要な技術を学び、最終的に自ら飛行機を飛ばす体験をしてもらう。

 SKYCAMP参加者のうち、パイロットとしての可能性を秘めた人を2人選考し、パイロットライセンスを取得する訓練の場を提供。必要な資金に対する支援などを鹿児島大学やJAL、JACが実施する。ライセンス取得訓練は熊本県の崇城大学で実施し、最終的にはJACへ入社してもらう。

 パイロットの育成は費用が高額で、長い時間を必要とすることから、3者では鹿児島に貢献する人材として、地域に根付き、愛郷心のあるパイロットを育てていきたいという。

関連リンク
国立鹿児島大学
日本航空
日本エアコミューター

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