官公庁 — 2020年8月12日 05:00 JST

19年度、航空事故3件と重大インシデント9件 国交省

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 国土交通省航空局(JCAB)が発表した、2019年度の航空事故や重大インシデントの発生状況をまとめた「航空輸送の安全にかかわる情報の中間報告」によると、航空事故は3件、航空事故につながりかねない重大インシデントは9件、安全上のトラブルは1734件だった。

—記事の概要—
航空事故
重大インシデント
安全上のトラブル
事業者別報告件数
機種別報告件数

航空事故

成都上空で乗客1人がけがをしたANA(写真は同型機)=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 航空事故は2019年8月に中国・北京で、10月に種子島付近で、11月に中国・成都付近で、それぞれ発生した。

 北京の事故は8月15日に発生。全日本空輸(ANA/NH)の羽田発北京行きNH963便(ボーイング787-8型機、登録記号JA808A)が北京首都国際空港の北東約140キロ付近の上空5500メートル(約1万8000フィート)を飛行中に機体が急に揺れた。同便には乗客214人(幼児1人含む)と乗員11人(パイロット2人、客室乗務員9人)が搭乗。このうち乗客2人が骨折、客室乗務員2人が軽傷を負った。

 種子島付近の事故は10月12日に発生。日本エアコミューター(JAC/JC)の鹿児島発種子島行きJC3763便(ATR42-600型機、JA01JC)が種子島空港北北西約65キロを下降中に機体が揺れた。同便には乗客16人と乗員3人が搭乗。このうち客室乗務員1人が右足関節後果を骨折した。

 成都付近の事故は11月13日に発生。ANAの成田発成都行きNH947便(767-300ER、JA623A)が、成都双流国際空港の東約160キロ付近を飛行中に機体が揺れた。同便はANAと同じくANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下で中近距離国際線を担うエアージャパン(AJX/NQ)の運航便で、乗客140人(幼児なし)と乗員9人(パイロット2人、客室乗務員7人)が搭乗。このうち乗客1人が左足甲を骨折した。

重大インシデント

 重大インシデントは、4月に山形空港、6月に三陸沖と羽田空港、7月に那覇空港、10月に三沢空港と美保(米子)上空、11月に羽田空港、12月にフィリピンのマニラ、2020年1月に奄美空港でそれぞれ発生した。

奄美空港で滑走路を逸脱したJACのATR42の同型機(資料写真)=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 山形空港での重大インシデントは、4月23日に発生。フジドリームエアラインズ(FDA/JH)の山形発県営名古屋空港(小牧)行きJH386便(エンブラエル175型機、JA11FJ)が、山形空港を離陸滑走中に滑走路を外れ脱輪した。乗客60人(うち幼児0人)、乗員4人(パイロット2人、客室乗務員2人)の計64人が搭乗していたが、乗客乗員にけがはなかった。当該機は同滑走路東側の緑地帯に停止。この影響で滑走路が閉鎖され、後続の5便が欠航した。

 三陸沖の重大インシデントは、6月1日に発生。ANAのサンノゼ発成田行きNH171便(787-8、JA828A)が三陸沖を飛行中、2系統ある空調・与圧システムに不具合が発生し、同時に停止するトラブルがあった。乗客と乗員にけがはなかった。

 6月15日に発生した羽田空港の重大インシデントでは、スカイマーク(SKY/BC)の神戸発羽田行きBC110便(737-800、JA73AB)が羽田のA滑走路に進入中、ANAのバンクーバー発羽田行きNH115便(787-9、JA885A)がA滑走路を横断した。両機とも管制官から許可を受けていた。スカイマーク機は、ANA機が滑走路を横断後に着陸した。

 那覇空港での重大インシデントは、7月21日に発生。韓国のアシアナ航空(AAR/OZ)の那覇発ソウル(仁川)行きOZ171便(エアバスA321型機、HL8256)が管制官の指示に従わず、滑走路に進入した。アシアナ機の侵入時、日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)の久米島発那覇行きNU212便(737-800、JA01RK)が着陸体勢に入っていたが、着陸をやり直した。

 三沢空港での重大インシデントは10月3日に発生。ジェイエア(JAR/XM)が運航する伊丹発三沢行きJL2163便(E170、JA216J)が着陸許可を受け滑走路に進入中、滑走路の手前で待機するよう指示を受けていた航空自衛隊のF-2Aが進入した。その後ジェイエア機は管制官の指示により、着陸を履行した。

 米子上空での重大インシデントは10月30日に発生。アイベックスエアラインズ(IBEX、IBX/FW)の仙台発福岡行きFW16便(旧ボンバルディアCRJ700型機、JA11RJ)が米子空港の南西約20キロ、高度約1万400メートルを飛行中、機長席側の操縦室窓にひび割れが見つかった。ひび割れへの対応中に機内の気圧が低下したため、高度約3000メートルまで緊急降下。降下中に乗客用の酸素マスクが自動的に展開した。

 11月30日に発生した羽田空港の重大インシデントは、空港の点検車両が管制官の許可を得ずにA滑走路北側を通り抜けた。A滑走路の南側(RWY34L)には、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)のソウル(仁川)発羽田行きMM808便(エアバスA320型機、JA806P)が、管制官から着陸許可を得て進入していた。

 マニラでの重大インシデントは12月14日に発生。ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)のマニラ発成田行きGK40便(A320、JA13JJ)がマニラ国際空港離陸時に滑走路から脱輪し、滑走路脇の草地で停止した。

 奄美空港での重大インシデントは、2020年1月8日に発生。日本エアコミューターの喜界島発奄美大島行きJC3830便(ATR42-600、JA07JC)が着陸後、滑走路から逸脱した。

安全上のトラブル

 1734件報告があった「安全上のトラブル」は、「ヒューマンファクター」が


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