エアライン, 空港 — 2020年7月13日 19:41 JST

ANA、伊丹に自動手荷物預け機導入 17日から、全国展開完了

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 全日本空輸(ANA/NH)は7月13日、伊丹空港に自動手荷物預け機「ANAバゲージドロップ(ABD=ANA Baggage Drop)」を17日から導入すると発表した。伊丹は5空港目で8台設置し、全国79台の導入が約5年がかりで完了する。

*導入初日の記事はこちら

伊丹空港1階のANA出発ロビーに6台設置するバゲージドロップのイメージイラスト(同社提供)

 伊丹空港では、ABD導入でANAの出発カウンター全体のレイアウトとデザインの変更が完了。空港到着から搭乗までの流れがわかりやすくなる。ANAは新デザインのカウンターによる手続きなど、新たな搭乗の流れを「FAST TRAVEL(ファストトラベル)」と呼んでおり、羽田と新千歳、福岡、那覇、伊丹へ順次導入しており、手続きをわかりやすくすることで、待ち時間の短縮を狙っている。

 ANAは伊丹空港内の施設を順次リニューアルしており、2019年2月1日にマイレージサービスの最上級会員向け「ANAスイートラウンジ(SUITE LOUNGE)」と、一般会員向け「ANAラウンジ(ANA LOUNGE)」が新装開業。同年9月3日には、マイレージ会員専用の保安検査場を備えた室内型カウンター「ANAプレミアムチェックイン(ANA PREMIUM CHECK-IN)」が2階にオープンしている。ABDは1階に6台、2階に2台設置する。

伊丹空港2階にオープンする自動チェックイン機などを設置するANAのセルフサービスエリア。手前にバゲージドロップを2台設置する=19年9月2日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 また、中国から拡散した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対策として、空港や機内でソーシャル・ディスタンシング(対人距離)を確保したり、マスク常用やこまめな手洗い、消毒などを呼びかけている。空港のチェックインカウンターにビニールカーテンを設置するなど、自社の取り組みを「ANA Care Promise」と名付けて告知を強化しており、ABDの利用が空港での待ち時間短縮や他人との接点減少につながるとして、利用を呼びかけていく。

 ABDは、2015年7月1日に羽田空港へ初導入。国内幹線空港へ順次展開しており、2空港目の新千歳に2017年11月8日、3空港目の福岡は2018年6月28日、4空港目の那覇へは2019年11月5日に導入しており、5空港目の伊丹で全国展開を終える。導入台数は羽田が39台でもっとも多く、那覇が16台、新千歳が10台、福岡が6台となっている。

 また、伊丹空港を運営する関西エアポート(KAP)は、民営化前の2016年2月に着工したリニューアルをまもなく終え、8月5日にグランドオープンする。当初は7月に予定していたが、新型コロナウイルスの影響などで後ろ倒しになった。


関連リンク
全日本空輸

7月17日の記事
ANA、伊丹空港に自動手荷物預け機8台導入 5年で全国展開完了(20年7月17日)

自動手荷物預け機の動画(YouTube Aviation Wireチャンネル
ANA 那覇空港 自動手荷物預け機で待ち時間短縮

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