エアバス, 機体 — 2020年5月20日 19:52 JST

エアバス、A220のアラバマ工場稼働 初号機はジェットブルーに

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 エアバスは現地時間5月19日、米アラバマ州モビールに新設したA220型機の最終組立工場が本稼働したと発表した。同工場製の初号機は今年後半に、ジェットブルー(JBU/B6)へ引き渡す。

本稼働した米アラバマ州モビールのA220最終組立工場(エアバス提供)

米アラバマ州モビールで製造が進むA220(エアバス提供)

 A220の新工場は、米国初となったA320の最終組立工場に隣接。2019年初めに着工し、同年8月から生産を開始した。これまではカナダ・ケベック州ミラベルにある最終組立工場で製造し、モビール工場は2カ所目の製造拠点となる。

 A220は、カナダのボンバルディアが開発した小型旅客機「Cシリーズ」の新名称。Cシリーズの製造や販売を担う事業会社「CSALP」を、エアバスが2018年7月に買収したことで改めた。Cシリーズは、CS100(100-135席)と、中胴が3.7メートル長いCS300(130-160席)の2機種が開発され、CS100をA220-100、CS300をA220-300に改称した。

 米国の航空会社では4月末現在、デルタ航空(DAL/DL)がA220-100を45機、A220-300を50機発注。このうちA220-100を31機受領している。このほか、ジェットブルー(JBU/B6)がA220-300を70機発注し、ジェットブルーの創始者デービッド・ニールマン(David Neeleman)氏が立ち上げたLCC「ブリーズ・エアウェイズ」からも、A220-300を60機受注している。

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