エアライン, 空港 — 2020年4月28日 23:55 JST

福岡空港、航空7社が一緒に見送り 5月末まで

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 福岡空港で4月28日、航空会社7社の社員が出発便の見送りを一緒に始めた。スカイマーク(SKY/BC)の社員が新千歳空港でメッセージを書いたプラカードを手に見送っていることを知ったANA福岡空港の社員が発案したもので、全日本空輸(ANA/NH)とスカイマークのほか、福岡空港で働く日本航空(JAL/JL、9201)とスターフライヤー(SFJ/7G、9206)、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)、ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)、フジドリームエアラインズ(FDA/JH)の社員が参加した。

福岡空港でスカイマークの出発便を一緒に見送る航空会社7社の社員ら(同社提供)

 ANA福岡空港は、福岡空港を発着するANAグループ便や、国内外の航空会社の空港業務を受託。新型コロナウイルスの感染拡大で暗いニュースばかりの航空業界で、明るい話題を福岡から発信しようと各社に呼びかけた。

 スカイマークによると、同空港を利用する人の多くは医療従事者や介護など、やむを得ず飛行機を利用する人が多いという。出発便の乗客に感謝を伝えるだけでなく、少しでも安心して乗客に利用してもらおうと、乗り入れ各社で一緒に出発便を見送ることにした。

 4月に入り、ANAとスカイマークを中心に数社で見送ることはあったが、各社が極力参加できる形で実現したのは、28日が初めてだった。28日は、ANAの羽田行きNH250便(エアバスA320neo、登録記号JA222A)、スカイマークの羽田行きBC010便(ボーイング737-800型機、JA73NC)、JALの羽田行きJL314便(787-8、JA846J)を各社の約30人が見送った。

 合同見送りは5月31日までを予定。29日はスカイマークの羽田行きBC004便、ジェットスター・ジャパンの成田行きGK504便、JALの羽田行きJL314便で実施を予定している。

 スカイマークの一ツ木雅之福岡空港支店長は、こうした取り組みを契機に、福岡空港内で各社間の連携を密にしていきたいと話した。

 航空会社の合同見送りは、新千歳空港でもJALとANAが27日に実施している。

福岡空港で航空会社7社による見送りで使う横断幕を手にする社員(同社提供)

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