エアライン, 空港 — 2020年4月17日 12:22 JST

羽田空港、保安検査前に検温 JALは感染防止用フェイスシールド自作

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 国土交通省航空局(JCAB)は、4月17日から羽田空港の国内線保安検査場入口で乗客の体温をサーモグラフィーで確認するよう、航空各社へ要請した。体温が37.5度以上の乗客には搭乗自粛を要請する。期間は緊急事態宣言の終了日にあたる5月6日までで、羽田の第1と第2ターミナルの保安検査場前で実施する。

保安検査前に検温を実施する羽田空港=20年4月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 中国から拡散した新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、政府は16日に「緊急事態宣言」の対象をこれまでの7都府県から全国に拡大。他都道府県への移動自粛を求めている。羽田での体温確認で37.5度以上の乗客に対しては、国交省と厚生労働省が作成したチラシを手渡し、保安検査前に自身の体調を確認してもらう。検温の結果、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が疑われる場合、航空各社は運送約款に基づき搭乗を拒否できる。

 一方で、感染が疑われる乗客に接する航空会社の地上係員など社員の安全確保も急務だ。日本航空(JAL/JL、9201)では、整備子会社JALエンジニアリング(JALEC)の整備士が感染予防用のフェイスシールドを製造。検温で発熱が確認された乗客への対応時など、社員が着用する。

JALエンジニアリングが作成したフェイスシールド(JALの発表資料から)

国交省と厚労省が作成した航空便利用自粛を呼びかけるチラシ(国交省提供)

関連リンク
国土交通省
日本航空
JALエンジニアリング

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