企業, 空港 — 2020年2月7日 19:00 JST

羽田イノベーションシティ、7月先行開業 22年グランドオープン

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 鹿島建設(1812)など9社が出資する羽田みらい開発(大田区)は2月6日、羽田空港国際線ターミナル近くにオープンする「HANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ、HICity)」について、先行開業を7月上旬に決定したと発表した。

羽田イノベーションシティの施設概要(羽田みらい開発の資料から)

羽田イノベーションシティの全景(羽田みらい開発の資料から)

 HICity(エイチ・アイ・シティ)は「先端産業」と「文化産業」を中心とした複合施設で、敷地面積は約5.9ヘクタール、延床面積が約13万1000平方メートル。3月に「第3ターミナル」に改称となる国際線ターミナル近くの、京急と東京モノレール各線の天空橋駅の直上に位置する。

 先行開業するのは、先端と文化それぞれ5エリアずつ。先端産業は、デンソー(6902)が自動運転技術を開発・実証する「先端モビリティセンター」と、大田区が提供する「区施策活用スペース」、カンファレンスルームやホテルが入居する「会議研修センター」などがオープンする。このほか水素ステーションも備え、先端モビリティや健康医療、ロボティクスなどを研究する開発拠点も一部開業する。

 文化産業はライブホール「Zepp Haneda」と、日本食や伝統工芸などの文化が体験できる「文化体験商業施設」、日本空港ビルデング(9706)が提供する、最新のテクノロジーで日本文化を体験できる「体験型商業施設」、遊具を配置した芝生広場「ARTIST VILLAGE」、足湯を楽しめる「足湯スカイデッキ」がオープンする。

 グランドオープンは2022年を計画し、東邦大学が医療研究施設を開設する「先端医療研究センター」と、日本の芸術文化を発信する「アート&テクノロジーセンター」がオープンするほか、ロボティクスの開発拠点の残りも開業する。

 HICityの開発を進める羽田みらい開発には鹿島建設のほか、大和ハウス工業(1925)と京浜急行電鉄(9006)、日本空港ビルデング、空港施設(8864)、JR東日本(東日本旅客鉄道、9020)、東京モノレール(港区)、野村不動産パートナーズ(新宿区)、富士フイルム(4901)の計9社が出資。HICityの設計と施工は、鹿島建設と大和ハウスが担う。

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