企業, 空港 — 2013年4月24日 08:32 JST

関空、アジアの空港最大級メガソーラー建設 14年稼働目指す

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 新関西国際空港会社は4月23日、昭和シェル石油株式会社(5002)の100%子会社ソーラーフロンティアと日本政策投資銀行(DBJ)が設立した共同投資会社「SFソーラーパワー」と関空内に大規模太陽光発電施設(メガソーラー)「KIXメガソーラー」を建設することで合意したと発表した。今年半ばごろから着工し、来年はじめの稼働を目指す。

「KIXメガソーラー」のイメージイラスト(空港会社の資料から)

 発電出力は1万1600キロワット。アジアの空港としては最大規模になる予定で、新関空会社は「環境先進空港」を目指す。土地や建物を新関空会社が提供し、ソーラーフロンティアがCIS薄膜太陽電池7万2000枚の提供とメガソーラーの維持管理を行い、DBJが同プロジェクトの資金調達を支援する。

 B滑走路の南側誘導路拡張予定地沿いの土地約9万6700平方メートルと貨物上屋など約2万3000平方メートルに、空港機能を損なわない光の防眩特性を持つソーラーフロンティア製のCIS薄膜太陽電池を設置し、年間発電量は合計1200万kWhを想定。この発電量は一般住宅の年間電力使用量の約4100世帯分に匹敵し、年間約4000トンの二酸化炭素(CO2)削減につながるとしている。