機体, 空港 — 2019年10月25日 10:06 JST

成田空港、ヘリ航路のIFR化検討 ビジネスジェット誘致で

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 成田空港を運営する成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は10月24日、東京オリンピック開催を契機に利用増加が見込まれるビジネスジェットについて、ヘリコプターで成田と都心を結ぶルートのIFR(計器飛行方式)化を検討していく考えを示した。

ヘリ航路のIFR化検討を示唆するNAAの田村社長=19年10月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 田村社長は、「首都圏の航空路や進入経路の状況もあるので、ヘリのIFR化は簡単にいかないが、仮にルートがひければ天候に左右されずにお客様を都心に運べるようになる」と述べ、IFR化の可能性を追求していくという。

 成田にはビジネスジェット専用ターミナルが2012年3月31日に開業。専用駐機場も拡充するなど利便性を向上させる一方で、羽田と比べて都心へのアクセスに時間が掛かる点が課題だ。しかし、首都圏のビジネスジェット機需要をすべて羽田で処理する余力がないため、成田と分散する必要性がこれまで以上に増してきている。

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