エアライン, 空港 — 2019年10月15日 18:24 JST

デルタ航空の羽田ラウンジ、支社長「場所ほぼ決定」 20年夏開業

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 デルタ航空(DAL/DL)の大隅ヴィクター日本支社長は10月15日、羽田空港国際線ターミナルに新設するラウンジ「デルタ スカイクラブ」について、4階にあるTIATラウンジを改修して使用する方向性を示した。今後、羽田の国際線ターミナルを運営する東京国際空港ターミナル(TIAT)と協議し、2020年夏のオープンを目指す。

羽田に新設するラウンジについて明らかにするデルタ航空の大隅日本支社長=19年10月15日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 TIATラウンジはターミナルビル拡張工事に伴い、7月1日から一時的に閉鎖している。デルタ航空は現在、羽田に自社の専用ラウンジを保有しておらず、台湾のチャイナエアライン(中華航空、CAL/CI)やガルーダ・インドネシア航空(GIA/GA)など航空各社と共用するTIATラウンジを使用している。同ラウンジの閉鎖後は、5階にあるTIATラウンジアネックスを使用している。

 大隅支社長は新設するラウンジについて、関係者と今後詰めていくとした上で「設計デザインなど、レンダリングを始めた。場所は現在使っているTIATラウンジでほぼ決定した」と述べた。供用開始は未定だが、2020年7月に開幕する東京五輪前にはオープンする見込み。大隅支社長は「(米国の)本社からプレッシャーをかけられている」とし、早期にオープンしたいとした。

 デルタ航空は、2020年3月に始まる夏ダイヤで羽田発着便を増強する。成田路線を羽田に集約することで成田からは撤退し、羽田にラウンジの新設を計画。広さは824平方メートルを予定し、季節ごとに変わる和洋の軽食やドリンク、季節ごとに変わるカクテルや、同社マスターソムリエのアンドレア・ロビンソン氏が選んだワインを提供するフルサービスのバーカウンターを設ける。

 成田のラウンジと同様、現地のカルチャーや歴史を反映したデザインやアートを取り入れる。電源コンセントはほぼすべての席に用意し、Wi-Fiによる高速インターネット接続環境も提供。利用者から要望が多いシャワールームも設置する。

 デルタの羽田既存路線は、ミネアポリス線とロサンゼルス線の2路線。2020年3月28日以降は、シアトル線とデトロイト線、アトランタ線、ポートランド線、ホノルル線の5路線が順次加わり、合わせて7路線に拡大し、米国系では羽田最多の便数を運航するようになる。

 大隅支社長は7月29日付で、デルタ航空の日本支社長に就任した。

20年夏ダイヤの運航スケジュール
アトランタ-羽田(新設)
DL295 アトランタ(11:15)→羽田(翌日14:30)就航日:20年3月28日
DL296 羽田(16:45)→アトランタ(16:15)就航日:20年3月29日

デトロイト-羽田(新設)
DL275 デトロイト(12:15)→羽田(翌日14:15)就航日:20年3月28日
DL276 羽田(15:25)→デトロイト(14:20)就航日:20年3月29日

ホノルル-羽田(新設)
DL181 ホノルル(16:00)→羽田(翌日20:00)就航日:20年3月28日
DL180 羽田(22:00)→ホノルル(10:45)就航日:20年3月29日

ポートランド-羽田(新設)
DL69 ポートランド(13:50)→羽田(翌日16:35)就航日:20年3月28日
DL68 羽田(18:30)→ポートランド(11:45)就航日:20年3月29日

シアトル-羽田(新設)
DL167 シアトル(11:55)→羽田(翌日14:20)就航日:20年3月28日
DL166 羽田(16:30)→シアトル(09:45)就航日:20年3月29日

ロサンゼルス-羽田(既設)
DL7 ロサンゼルス(10:10)→羽田(翌日13:45)
DL8 羽田(15:45)→ロサンゼルス(09:45)

ミネアポリス-羽田(既設)
DL121 ミネアポリス(11:20)→羽田(翌日13:25)
DL120 羽田(16:20)→ミネアポリス(13:20)

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