エアライン, 機体 — 2013年3月30日 19:19 JST

羽田発最後のMD-90、広島へ出発 別れを惜しむ人で遅延発生

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 旧日本エアシステム(JAS)が1996年4月1日に就航させた日本航空(JAL、9201)の旧マクドネル・ダグラス(現ボーイング)MD-90型機が、きょう3月30日で17年間の運航に幕を閉じる。羽田発の最終便となった広島行きJL1613便は、昼ごろから生じた遅延の影響で、定刻より24分遅い午後5時54分に羽田を出発した。

JALの社員に見送られて羽田を出発する広島行き1613便のMD-90=3月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 予約は定員150席が満席だったが、当日のキャンセルが発生。乗客は143人だった。出発時には駐機場から整備士をはじめ、大勢のJAL社員が羽田発最後となった広島行きのMD-90を見送った。

 JALによると最終運航日とあって、目的地に到着後に機内で客室乗務員と記念撮影する人や、機内を写真に残す人が多く、運航で遅延回復を行っても、再度遅延が生じているという。

 羽田第1ターミナル屋上の展望デッキにも多くの航空ファンが集まり、一眼レフや携帯電話のカメラで羽田発最終便の姿を残していた。

 1613便は広島に予定より20分遅れの午後7時20分に到着予定。運航最終便となる羽田行きJL1614便は広島を定刻より25分遅れの午後8時5分に出発する見込み。

 MD-90の退役により、旧ダグラス社が製造した機体は日本の空から姿を消す。

羽田で出発を待つMD-90=3月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

767(手前)と737(手前から2番目)、777(奥)と並んだMD-90=3月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

トーイングカーによりプッシュバックするMD-90=3月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

トーイングカーが切り離されたMD-90=3月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

最後の出発前点検を行うMD-90=3月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JALのM2格納庫前を通過するMD-90=3月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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日本航空

特集・MD-90 JALパイロットと整備士が振り返る最後のダグラス機
後編「最初の1年は砂漠に置いていました」
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