空港, 解説・コラム — 2013年2月28日 18:20 JST

関空と伊丹、着陸料見直し 新たに旅客保安サービス料導入

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 新関西国際空港会社は2月28日、関西と伊丹両空港の着陸料などを発表した。3月31日開始の夏ダイヤから、関空では着陸重量の増加分に対する割引を、伊丹では低騒音機材への代替を促進する着陸料設定を導入する。同時に、関空の国際線では1人あたり300円の旅客保安サービス料を新たに徴収する。

777-200の着陸1回あたりの関空着陸料(新関空会社の資料から)

関西空港

 関空の国際線着陸料は従来1トンあたり2090円だったが、2012年10月28日の冬ダイヤから100円(約5%)引き下げ、同1990円としている。今回新たに国際線と国内線で夏冬各ダイヤの同一期間中に増加した着陸重量について、増量割引として初年度80%、2年目50%、3年目30%の各比率で割り引く。

増量割引と深夜早朝割引のイメージ(新関空会社の資料から)

 たとえば重量が276トンのボーイング777-200型機の場合、着陸1回あたりの着陸料は新規就航や増便の場合、現在は58万円。5%引き下げで55万円となり、初年度の増量割引80%を適用すると11万円、2年目の50%割引では27万円、3年目の30%割引では38万円となる。

 2月時点の主要空港の着陸料は、成田が52万円(4月以降49万円)、中部(セントレア)が46万円、仁川が21万円、香港が23万円、チャンギが24万円となっている。成田の平均単価は1トンあたり1892円で、4月からは同1767円になる。

 このほかに午前1時から午前5時59分までに着陸する国際線と国内線について、深夜早朝割引として着陸重量を50%割り引く。従来は貨物便のみだったが、旅客便にも拡大した。

 手荷物取扱施設(BHS)使用料についても、フルサービス航空会社(FSC)が使用するターミナル1の国際線、国内線のBHS使用料を、席数に応じた多段階の料金
設定に見直す。144席の737-800を例にすると、国際線1回あたり現行の11万8800円から20%(2万3760円)引き下げとなる9万5040円が新料金となる。

 また、新たに6月1日以降国際線で出国する利用客(4月12日以降発券が対象)に対し、旅客保安サービス料(PSSC)を導入。1人あたり税込み300円で、航空運賃に含めるオンチケット方式で徴収する。144席の737-800が満席の場合は4万3200円、300席の777-200が満席時は9万円となる。

 新料金体系の導入により、新関空会社では単年度で34億円の減収を見込む。同社によるとPSSC導入での増収は18億円で、残る16億円分は経営効率の向上などで消し込みたいという。

伊丹空港

 伊丹では低騒音機材への代替を促進する着陸料に改定する。騒音値ごとに0.8倍から1.2倍までの係数を設け、128席の737-500は係数1.2、120席の737-700は係数0.8と、同じクラスの機体でも低騒音機の着陸料が安くなる仕組み。

 737-500と737-700を例にすると、737-500の着陸料は現在13万5382円で、新料金では16万2458円に2万7076円引き上げられる。一方、737-700は現在14万1896円だが、新料金は2万8379円安い11万3517円となる。

 機材ごとに導入される係数は、1.2が777-300ERと777-300、737-500、1.1が777-200と767-300、0.9がA320と737-800、787-8、0.8が737-700。このうち、737-300と777-200は低騒音の代替機材が限られるため、当面は暫定的に係数を1.0とする。787-8も低騒音機枠での取り扱いが未定のため、当面は1.0で運用する。また、リージョナルジェット機やプロペラ機の係数は0.9とした。

伊丹の新旧着陸料の比較(新関空会社の資料から)

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