エアライン, 解説・コラム — 2018年11月20日 12:17 JST

ブラックフライデーセール、航空各社も参戦 JALやピーチ、自社の特色出す

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 米国などで、感謝祭翌日の11月第4金曜日に行われる「ブラックフライデーセール」。日本でも2016年から本格的に実施する企業が目立ち、このタイミングを狙って買い物をする人も増えているようだ。

今年で3回目となるブラックフライデーセールを実施するJALのウェブサイト

 国内の航空会社を見ると、日本航空(JAL/JL、9201)は2016年からブラックフライデーセールを実施。当初は効果が未知数だったことや、昨年は予約システムの刷新直後だったことから、これまでは目立ったPRをしてこなかった。JALによると、過去2回はセールに見合った売上があったという。今年はパソコンでウェブサイトを開くとバナーが表示されるなど、大々的に展開している。

 JALのセールは23日午前0時にスタートし、26日午後11時59分終了。対象運賃で購入した際にポイントをプレゼントしたり、ラウンジのクーポンが当たるほか、国内や海外の特別ツアーを用意するなど、航空券の安売りとは違ったアプローチだ。また、19日からはフライング企画として、初日の出フライトの招待券やハワイ旅行が当たるキャンペーンを展開している。

 競合の全日本空輸(ANA/NH)は、ブラックフライデーセールは今のところ検討していないという。一方、同じくANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下でLCCのピーチ・アビエーション(APJ/MM)は、22日から航空券のセールを予定。国際線の中には通常の半額以下に設定するものもあり、セール内容を早く知ることができる「エクスプレス会員」には、前日に案内するという。

 JALの場合、航空券を安く販売するよりも、自社の強みを生かしたもので付加価値を向上させるアプローチが目立つ。一方、ピーチは普段のセールと同じく、航空券の販売価格を下げて売上アップにつなげる王道だ。フルサービス航空会社とLCCの違いはあるが、各社の利用者にはどのように受け入れられるのだろうか。

関連リンク
ブラックフライデー特別企画 – JAL
ピーチ・アビエーション

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