エアライン, 官公庁, 空港 — 2017年9月25日 20:39 JST

ピーチ、仙台-台北就航 到着客に東北の名産品ふるまう

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 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は9月25日、仙台-台北(桃園)線を開設した。週4往復運航する。当日は東北の各自治体と協力し、台北からの到着客に東北の名産品をふるまいアピールした。

仙台空港でブドウジュースを試飲する台湾からの訪日客=17年9月25日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

週4往復で開始

仙台空港で台北行きのチェックインを待つ利用客=17年9月25日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 仙台-台北線は月曜と火曜、木曜、土曜の週4往復運航する。機材はエアバスA320型機(1クラス180席)。前日の24日には仙台-札幌線を開設し、仙台空港を第3拠点化。東北への集客拡大を図る。台北の発着枠により、当初は週4往復で開始。24日に開設した週3往復の仙台-台北線と合わせ、早期のデイリー化を目指す。

 台北行きMM775便は仙台を午後4時55分に出発し、午後8時に到着。仙台行きMM776便は午前11時に出発し、午後3時30分に到着する。

 仙台発初便となった25日の台北行きMM775便(A320、登録番号JA804P)は171人(うち幼児3人)で、日本人と台湾人がほぼ半数ずつが搭乗。到着初便となったMM776便(A320、JA804P)は180人(うち幼児2人)が利用した。8割が台湾人で、全員が個人旅行客だった。

 仙台-台北線はピーチを含め3社が運航。残りの2社はいずれも台湾の航空会社で、エバー航空(EVA/BR)とLCCのタイガーエア台湾(TTW/IT)が週4往復ずつを運航している。

到着客に東北の名産品

 台湾から到着した180人には、岩手と宮城、山形、福島の各自治体が、リンゴや巨峰など旬の果物と、各地の銘菓、日本酒などをふるまった。仙台空港会社によると、全部で19種類ほど揃ったという。各自治体は平泉や松島、鶴岡、会津若松など各県の観光地へのバス(二次交通)をピーアール。味覚から取り込むことで、東北各地への誘客を狙った。

 到着客は大きなキャリーバッグを転がしながら、秋の味覚を楽しんだ。訪日客のひとりは「おいしい」と日本語で言いながらリンゴをほおばった。また、あちこちで自撮りする姿が見受けられた。

 180人は、全員がピーチのウェブサイトで航空券を購入した個人旅行客で、団体客はゼロ。仙台空港からは各自移動するため、1時間近く試食時間を楽しんだ。

運航スケジュール
MM775 仙台(16:55)→台北(20:00)運航日:月火木土
MM776 台北(11:00)→仙台(15:30)運航日:月火木土

仙台空港で日本酒を試飲する台湾からの到着客=17年9月25日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

仙台空港で果物などを受け取る台湾からの到着客=17年9月25日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

仙台空港でリンゴを試食する台湾からの訪日客=17年9月25日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

台湾からの訪日客でごった返す仙台空港の国際線到着ロビー=17年9月25日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

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ピーチ・アビエーション
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