エアバス, エアライン, 機体, 空港 — 2017年9月25日 06:01 JST

ピーチ、札幌-台北就航 副社長「過度な安売りしない」

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は9月24日、札幌(新千歳)-台北(桃園)線を開設した。週3往復運航する。24日はこのほか、札幌-仙台線と福岡線の合わせて3路線を開設。既存の関西線を含め、札幌発着便を4路線運航する。

新千歳空港で台北行きMM725便初便への列に並ぶ乗客=17年9月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

新千歳空港のチェックインカウンターで搭乗手続きをする台北行きMM725便の利用客=17年9月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 台北の発着枠により、水曜と金曜、日曜の週3往復運航する。機材はエアバスA320型機(1クラス180席)。25日に開設する週4往復の仙台-台北線と合わせ、早期のデイリー化を目指す。

 台北行きMM725便は午後4時45分に出発し、午後8時着。札幌行きMM726便は午前11時に出発し、午後3時55分に到着する。

 札幌からの台北線は、現在3社が運航している。台湾のチャイナエアライン(中華航空、CAL/CI)が1日1往復、エバー航空(EVA/BR)が1日2往復、シンガポール航空(SIA/SQ)傘下のLCCスクート(TGW/TR)が週3往復で、日系の航空会社ではピーチが初めて運航する。

 就航記念式典で森健明副社長は「台湾からの訪日需要は多い。現状では『(訪日客を)積みきれていない』と判断した」と開設理由を述べた。一方で「過度な安売りはしない」とし、利益を追求する姿勢を示した。

 札幌発初便となった24日の台北行き725便(A320、登録番号JA819P)は161人(うち幼児6人)が搭乗。ピーチによると、およそ3分の2にあたる100人が、台湾の公用語・繁体字サイトで予約したという。搭乗客のパスポートは、緑色の台湾のものが目立った。

 台湾に帰る旅行客の1人は、「来日時はエバー航空を利用した。北海道では釧路や旭川を観光した」と話した。

 日本人客は個人旅行のほか、旅行代理店のパッケージツアーを利用した年配客も目立った。

 この日に就航した仙台・福岡路線同様、森副社長やピーチの客室乗務員らが、ハイタッチで乗客を見送った。台湾からの旅行客は喜々としてハイタッチに応じする姿が目立った。

新千歳空港で台北行きMM725便初便への搭乗前に自撮りを楽しむ乗客(左)=17年9月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

新千歳空港で台北行きMM725便の小さな乗客をハイタッチで見送るピーチの客室乗務員=17年9月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

台北に向け新千歳空港を出発するMM725便初便=17年9月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

運航スケジュール
札幌-台北
MM725 札幌(16:45)→台北(20:00)運航日:水金日
MM726 台北(11:00)→札幌(15:55)運航日:水金日

仙台→札幌
MM413 仙台(10:00)→札幌(11:15)
MM417 仙台(14:45)→札幌(16:00)

札幌→仙台
MM414 札幌(12:00)→仙台(13:05)
MM418 札幌(17:00)→仙台(18:05)

福岡-札幌
MM455 福岡(11:45)→札幌(14:05)
MM456 札幌(13:20)→福岡(15:50)

関連リンク
ピーチ・アビエーション
新千歳空港

ピーチ、札幌-福岡就航 3路線開設で拠点化前進(17年9月25日)
ピーチ、札幌3路線就航 18年度の拠点化前進(17年9月24日)
ピーチ、仙台-札幌就航 第3拠点化、井上CEO「路線拡大する」(17年9月24日)
ピーチ、札幌3路線9月開設 仙台・福岡・台北、井上CEO「北海道を玄関口に」(17年5月18日)
ピーチ、新千歳を第4拠点化へ 18年度、道内路線や国際線開設(16年10月20日)