企業, 空港 — 2017年3月31日 19:20 JST

関空にファーストキャビン開業 エアロプラザ3階

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 旅客機のファーストクラスをイメージした簡易宿泊施設「ファーストキャビン」を運営するファーストキャビン社は3月30日、関西空港内の新店舗「ファーストキャビン関西空港」をオープンした。

関空のエアロプラザにオープンしたファーストキャビン=17年3月31日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ファーストクラスキャビン(写真は築地店)=15年1月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 LCC用の第2ターミナルへ向かうバスターミナルがある「エアロプラザ」の3階に開業。面積は約1500平方メートル(460坪)で、既存店と同じく宿泊施設は男女となり、全153室のうち男性用が94室、女性用が59室とした。

 客室は2種類で、部屋やベッドが広めの「ファーストクラス」(広さ4.4平方メートル)と、標準的な「ビジネスクラス」(2.5平方メートル)を用意した。

 宿泊施設のほか、大浴場やラウンジなどを設置。コンセプトは「和」で、訪日客の利用も想定した内装を施した。チェックインは午後7時で、チェックアウトは午前10時。宿泊料金は税込でファーストが7200円、ビジネスが6200円、2時間から利用できるショートステイはファーストが1時間1000円、ビジネスが同900円となっている。

 ファーストキャビンは2009年4月に、1店舗目の大阪・御堂筋難波店がオープン。2012年4月に、都内初出店となる3店舗目の羽田ターミナル1店をオープンした。関空店は10店舗目で直営で運営する。4月には京橋店と長崎店、秋に阪神西梅田店(仮称)、2018年3月に京都嵐山店(仮称)の開業を予定している。

 同社によると、ファーストキャビン全体の稼働率は約9割。オフィスビルの空きスペースにも出店できるため、最近は電鉄系不動産会社からの引き合いが増えているという。

 今年2月1日には、JR西日本(西日本旅客鉄道、9021)と合弁会社「JR西日本ファーストキャビン」を設立。出資比率は、JR西日本が51%、ファーストキャビン社が49%となっており、鉄道をイメージした新ブランドを立ち上げる。

ファーストキャビン関西空港のラウンジのイメージ図(同社提供)

ファーストキャビン関西空港のパウダールームのイメージ図(同社提供)

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