企業 — 2015年1月29日 08:46 JST

ファーストキャビン、築地店開業 バー併設カプセルホテル

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 航空機のファーストクラスをイメージしたカプセルホテル「ファーストキャビン」の築地店が1月28日、オープンした。

カフェバーを併設するファーストキャビン築地店=1月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ファーストキャビンは、ビジネスホテルと既存のカプセルホテルの間の価格帯で滞在できるホテル。築地店は、銀座や東京駅、2020年の東京五輪会場となる晴海地区が近い。「和」をコンセプトにインテリアやサービスを展開し、訪日需要の取り込みを図る。

 国内外の観光客のほか、ビジネスや出張での利用を見込む。同社によると、現在は外国人客の比率を3割程度に抑え、国内客と訪日客の需給調整をしているという。

 客室数は全160室で、男性用119室、女性用41室。8階建てのうち2階から6階が男性用、7階と8階が女性用で、5階は予約数に応じて男女を入れ替える。エレベーターは1基で、女性用フロアは宿泊客がキーをかざさないと立ち入れないよう、制限を設けた。

 客室は部屋やベッドが広めの「ファーストクラスキャビン」が広さ4.4平方メートル、標準的な「ビジネスクラスキャビン」が広さ2.5平方メートルの2クラス。ファーストクラスは液晶テレビが32インチ、ベッドの幅が120センチメートル、ビジネスクラスは32インチ、100センチメートルとなる。無線LANと有線LAN、電源コンセントは全室備えている。

 1階には、約80種類のワインや料理を提供するカフェ「cafe & bar 15(フィフティーン)」を初めて併設。宿泊客以外も利用できる。価格はビールやグラスワインが500円などとなっている。フィフティーンは同社の新業態で、今後はファーストキャビン以外の施設にも展開したいという。

 築地店はファーストキャビンでは初めて、既存オフィスビルをリノベーション。カフェの料理は新設した厨房で調理する。また、6階と7階には大浴場を設け、各階に洗面台を用意した。

 宿泊料金はファーストクラスが6800円、ビジネスクラスが5800円。2時間利用からのショートステイは、ファーストが1時間につき1000円、ビジネスは同900円。チェックインは午後5時から、チェックアウトは午前10時から。

 2月28日までキャンペーンを実施。期間中の宿泊で、築地店で使用できる1000円分のギフト券やフィフティーンでのドリンク1杯サービス、築地の老舗店の名品や歌舞伎鑑賞券などをプレゼントする。

 ファーストキャビンは2009年4月に1店舗目の大阪・御堂筋難波店がオープン。2010年3月に2店舗目の京都・烏丸店、2012年4月に都内初出店となる3店舗目の羽田店、2013年6月に4店舗目の秋葉原店、2014年6月には5店舗目の博多店が開業した。

 今年は築地店に続き、東京・港区の西新橋に「ファーストキャビン新橋(仮称)」を開業予定。このほかに銀座や浅草などに6施設の開業が内定している。東京五輪が開催される2020年には、50店舗到達を目標に出店していく。

 また、ファーストクラス以上の客室設備についても、年内を目途に導入を目指す。

築地店のファーストクラス=1月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ファーストクラスのキャビン=1月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

築地店のビジネスクラス=1月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

築地店の大浴場=1月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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ファーストキャビン

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