エアライン — 2017年2月3日 09:02 JST

ANAの機長、操縦席から運航中撮影し懲戒処分

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 全日本空輸(ANA/NH)の50代の男性機長が、運航中のコックピットから撮影した写真を、出会い系サイトで知り合った社外の女性に送っていたことが2月2日、読売新聞社の取材でわかった。

運航中のコックピットからスマートフォンで写真撮影した機長が懲戒処分となったANA=16年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAによると、この機長がスマートフォンでコックピットから撮影していたのは、2016年3月から5月までで、運航中のコックピットから撮った風景などの写真が女性に送られていた。どのくらいの枚数を送っていたかは、削除された写真もあるため、正確にはわからないという。

 いずれも撮影時はもう一人のパイロットが操縦を担当し、この機長は運航状況を監視する「フライトモニタリング」を行っていた。

 11月末に外部からANAに情報提供があり、監督する国土交通省航空局(JCAB)へ12月5日に報告。ANAはこの日から機長を乗務停止とした。業務で知り得た情報を社外に漏らすことや、与えられた業務に専念していないことがANAの社内規定に反するとして、同月21日に懲戒処分が下された。

 現在は本人が反省していることや、航空法には違反していなかったことから、乗務に復帰している。JCABでは、12月の段階では行政指導を行わなかったが、再考を検討している。

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全日本空輸

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