全日本空輸(ANA/NH)は、3月26日に始まる夏ダイヤから、エアバスの新型機A320neoを成田-杭州線に投入する。
ANAはA320neoを2016年12月15日に受領。座席数は146席で、ビジネス8席とエコノミー138席の2クラス構成とした。1列あたりの座席配列はビジネスが2席-2席、エコノミーが3席-3席で、ビジネスは中長距離路線で使う大型機と同様の電動シートを採用し、エコノミーは座面を低くすることで、小柄な人でも足つき性を改善している。
エコノミーを含む全席に、最新型の機内エンターテインメントシステム(IFE)や電源コンセント、充電用USB端子を設け、大型機並みの装備を小型機にも展開した。
A320neoを国内の航空会社が運航するのは、ANAが初めて。国内線で不定期運航後、中国路線など近距離国際線に投入していく。初便は12月26日の羽田発関西行きNH95便で、1月23日の成田発上海(浦東)行きNH919便が国際線の初便となる。
ANAの成田-上海(浦東)線は1日3往復。冬ダイヤ最終日の3月25日までは、成田を午前9時40分に出発するNH919便と、午後1時15分に上海発の成田行きNH920便にA320neoを投入する。夏ダイヤから同路線は機材を大型化し、ボーイング767-300ER型機で1日2往復、787-9で1日1往復運航する。
A320neoが夏ダイヤから就航する成田-杭州線は、現在767-300ERで運航しており、機材を小型化する。
ANAを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)はA320neoを7機発注。全機が国際線仕様機で、2018年度までに受領を終える。
国際線初便は成田発上海行きNH919便
・ANAのA320neo、国際線に初就航 成田から上海へ(17年1月23日)
写真特集・ANA A320neo初号機就航(全3回)
第1回 大型機並み装備のビジネスクラス(16年12月27日)
第2回 狭小空間生かしたギャレーと化粧室(16年12月29日)
第3回 新型エンジンで低燃費低騒音(16年12月30日)
国内線初便就航
・ANA、日本初のA320neo就航 羽田から関空、1月から国際線(16年12月26日)
写真特集・ANA A320neo初号機(羽田到着時)
前編 近距離ビジネスも電動シート(16年12月18日)
後編 小型機だけど大型低燃費エンジン(16年12月20日)
ANAのA320neo関連
・ANA、日本初のA320neo羽田到着 大型機並み装備、1月から国際線(16年12月17日)
・ANA、A320neo初号機を受領 1月から近距離国際線(16年12月16日)
・ANAのA320neo、初号機が塗装完了(16年11月1日)
・ANA、A321neoなど7機正式発注(15年4月2日)
・ANA、777-9XとA321neoなど70機正式発注 16年度から受領(14年7月31日)