官公庁 — 2016年11月17日 08:35 JST

政府観光局、モスクワ事務所開設へ 16年度内

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 観光庁の田村明比古長官は11月16日、日本政府観光局(JNTO)のモスクワ事務所を2016年度内に開設する方針を明らかにした。今年は年間2400万人に達する見通しの訪日客数を上積みし、国が定める2020年の4000万人達成を目指す。

16年度内の政府観光局モスクワ事務所開設の意向を示す観光庁の田村長官=16年11月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 この日JNTOが発表した今年1月から10月までの累計訪日客数は、23.3%増の2011万3000人となり、初めて2000万人を突破。10月単月の訪日客数は前年同月比16.8%増の213万5900人で、10月の最高記録を更新した。方面別では、ロシアを除く17市場で10月の過去最高を記録した。

 ロシアはウクライナ情勢により2014年8月から経済制裁が続くものの、2カ月連続で前年同月を上回る24.3%増の6500人となった。

 田村長官は「インバウンドだけを見ると、ロシアは蚊帳の外みたいなものがあるが、人口は多く、有望な市場」と述べた。「拠点を開設すると、プロモーション活動も活発に出来るようになる。日本人にとっても海外旅行先として観光資源が多く、双方向の交流に向け、政府としても旅行業界と連携して進めていきたい」と語った。

 10月の欧州からの訪日客は、英国が22.0%増の3万2000人で域内トップ。フランスの3万人(25.7%増)、ドイツの2万2900人(21.5%増)、イタリアの1万2500人(22.6%増)、スペインの1万1000人(31.2%増)と続いた。

関連リンク
日本政府観光局
観光庁

16年訪日客数、2400万人到達へ 10月も過去最高更新(16年11月16日)

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