空港 — 2012年10月17日 05:00 JST

刈草から作った肥料「伊丹空港1号」 日本初の実用化

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 新関西国際空港会社は10月15日、伊丹空港の刈草から肥料「伊丹空港1号」を開発したと発表した。2009年から3年にわたる試行を経て、日本の空港では初の実用化に成功した。

伊丹空港の刈草から作った肥料「伊丹空港1号」(新関空会社の資料から)

 従来は処分していた刈草を、資源として活用することで焼却時に出る二酸化炭素排出量を削減する。開発に成功した「伊丹空港1号」は、7月25日に農林水産省で肥料登録を行った。新関空会社によると、肥料登録には多くの検査基準を満たす必要があるが、完全無農薬、無臭で栄養価の高い高品質の肥料であるとの評価を得たという。

 今後は環境循環型の肥料として広く活用するため、空港内の遊休地を利用した「そら農園」で実際に作物を育てて実証実験を行い、同空港の公式フェイスブックページで様子を紹介する。また、空港内の植栽や関空2期島に23日開園予定のエコパーク(仮称)などでも使用していく。肥料のほか、刈草の一部は兵庫県内の牧場に提供し、乳牛の飼料としても活用している。

 新関空会社では、21日に伊丹空港で開かれる「空の日エアポートフェスティバル」で、先着300人に伊丹空港1号と花の種や、伊丹空港の刈草を食べて育った牛のミルクで作ったアイスクリームをプレゼントする。

関連リンク
大阪国際空港 公式フェイスブックページ

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