日本航空(JAL/JL、9201)がコロナで始めた地域事業「JALふるさとアンバサダー」が、今年度も始動した。客室乗務員が出身地など全国各地に移住し、地域の魅力を発信する取り組みで、今年度は23人のうち新任は6人。このうち、北海道出身の水上みのりさんは2020年11月の地域事業本部(現ソリューション営業本部)新設時に立ち上げメンバーとして各地の活性化事業に携わり、国際線乗務を経て故郷に着任した。

4月に着任した6人のJALふるさとアンバサダー=26年4月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ふるさとアンバサダーは社内公募で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響下にあった2020年8月にスタート。地域活性化に関わりたい客室乗務員が出身地やゆかりのある地域に移住し、特産品の開発や魅力発信などに取り組んできた。2022年9月からは、海外基地に所属する客室乗務員が「アンバサダーGLOBAL」として活動している。今年度は国内が全国17地区21人、GLOBALが2人(台北、シンガポール)の計23人体制(25年度は24人と海外2人の計26人)となった。
新任6人はJALが5人、ジェイエア(JAR/XM)が1人で、都内で4月9日に着任オリエンテーションが開かれた。北海道支社に着任したJALの水上みのりさんと、大分支店に着任したジェイエアの藤本真緒さんに話を聞いた。
水上さんは北海道札幌市出身。地域事業本部のメンバーとして2020年11月の立ち上げ前から約3年、横浜の観光活性化や石川県小松市の里山活性化、半島地域の活性化事業などに携わった。その後、客室乗務員に戻ったが、故郷の北海道に「どっぷり入り込み、貢献する活動がしたい」と応募したという。

JALふるさとアンバサダーの水上さん=26年4月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
今月1日から北海道で活動を始めた水上さんは、「北海道の魅力は住まないとわかりません」と話す。東京にいた時には見えなかった自然や食の豊かさ、地域との距離の近さを実感しており、北海道ワインのPRにも力を入れていくという。
ジェイエアから大分支店に着任した藤本さんは、伊丹空港の産直イベント「ITAMI空の市」との連動も視野に入れる。伊丹-大分線就航30周年記念の機内販売用フレグランスミストの撮影で大分県中津市山国を訪れたことが応募のきっかけで、「知らないからこそ見つけられる魅力があります」と話した。

JALふるさとアンバサダーの藤本さん=26年4月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
大分で見つけた地域の魅力は、ジェイエアが取り組む「ITAMI空の市」を通じて大阪に届け、送客にもつなげたいという。空の市は、各地の特産品を伊丹空港で販売する物産展。果物だけでなく鮮魚や肉類もその日のうちに販売できる仕組みを生かし、企業同士をつなぐ橋渡し役を目指す。
水上さんと藤本さんのほか、肥後るみさん(JAL、東北支社)、西山沙甫さん(JAL、中部支社)、菅原珠望さん(JAL、西日本支社)、久我とも子さん(JAL、九州支社)の4人も、新任アンバサダーとして各地で活動する。

JALソリューション営業本部の西原口香織副本部長(中央)と新任のふるさとアンバサダー=26年4月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
関連リンク
日本航空
アンバサダーの活動
・奄美は「小さくも大きな飛行機」だった 特集・JAL移住CA持木さんから見た群島の魅力(24年4月4日)
25年のオリエンテーション
・JAL移住CA「ふるさとアンバサダー」ジェイエアから初参加 過去最多24人で活動(25年4月15日)
地域とCA
・JAL赤坂社長「うちのCAは優秀」客室乗務員1000人活用し地域事業本部新設(20年10月8日)
・9割運休のピンチをチャンスに JALのCA、iPadとZoomでテレワーク教育(20年5月18日)
・【独自】JAL、客室乗務員休業せず 教育や訓練で雇用維持(20年4月3日)
