エアライン, 空港 — 2026年3月25日 16:55 JST

ANA機長が在宅起訴 CAに不同意わいせつ、現在も機長職

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 全日本空輸(ANA/NH)の40代男性機長が、同社の女性客室乗務員に対して職務上の立場の差を利用し、わいせつ行為を行ったとして、東京地検が機長を不同意わいせつ罪で在宅起訴していたことが、毎日新聞の3月25日付の記事で明らかになった。ANAは25日、機長が在宅起訴されたことを認めた。ANAによると、男性は現在も機長として乗務しているが、25日は事実関係が報じられたことが乗務へ影響する可能性を考慮し、乗務から外したという。

客室乗務員への不同意わいせつで機長が在宅起訴されたANA(資料写真)=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 記事やANAの説明によると、機長は2023年10月に高松市内の路上で機長としての立場を使い、客室乗務員に対して業務に不利益が出ると不安に感じさせた上で、尻を複数回触るなどのわいせつ行為に及んだとされる。ANAによると、客室乗務員からの報告で発覚し、機長は社内調査でわいせつ行為を行ったことを認めた。

 これを受け、ANAは機長を同年10月から2カ月間の乗務停止にしたが、降格などの処分は行わなかった。その後、2025年3月に東京地検から在宅起訴された際、機長は会社に報告し、会社側は改めて注意喚起したという。

 ANAでは、ハラスメントに関する講習をグループ社員全員が年1回受講することになっており、機長も受講していた。一方、在宅起訴後に新たな処分が下されなかった点については、すでに乗務停止処分を受けていたことと、被害に遭った客室乗務員と機長の間で起きたことであり、「われわれが関与することではない」(同社広報)との立場を示した。

 ANAは機長の在宅起訴を受け、「ハラスメントは、おこしてはならない行為です。当該社員にはハラスメント教育を実施し、再発防止を徹底しております」とコメントした。

 パイロットは乗務に支障がない健康状態であるかを始業前に確認するが、ANAによると、25日は在宅起訴に関して報じられたことが乗務へ影響する可能性を考慮し、機長を乗務から外した。あす26日以降は健康面などを総合的に判断し、乗務の可否を都度判断するという。

 高松空港に乗り入れるANA便は、3月25日時点で羽田線と那覇線の2路線で、1日あたりの便数は羽田線が6往復12便、那覇線が1往復2便。ANAの時刻表によると、機長がわいせつ行為を行った2023年10月時点も同じ路線と便数で、10月28日土曜までの夏ダイヤ、翌29日日曜からの冬ダイヤとも同じだった。

 ANAは個人の特定につながるとして、機長の乗務機種などは明らかにしてない。当紙が2023年10月の運航実績を調べたところ、羽田線の使用機材は高松に午前8時45分着のNH531便と午前10時45分着のNH533便が主にエアバスA321neo(2クラス194席)、3便目の午後0時50分着のNH535便はA321neoを中心に曜日によりボーイング737-800型機(2クラス166席)、4便目の午後2時55分着のNH997便が787-8(2クラス240席、2クラス335席など)、5便目の午後6時45分着のNH537便が主にA321neo、最終便で午後9時20分着のNH539便が787-8だった。

 那覇線のNH1621/1622便はA321neoとA321ceo(従来型A321)で、機材繰りは高松と那覇の単純往復だった10月6日を除くと、那覇から福岡などへ向かっていた。

 一方、パイロットや客室乗務員の乗務は、機材繰りと必ずしも同じではない。乗務時間の関係で、最終便以外の乗務でも到着地でステイ(宿泊)が生じるケースもある。

関連リンク
全日本空輸

高松空港、バリアフリー新搭乗橋10/16供用 3便同時受入れ可に(25年10月15日)

【お知らせ】
当該機長の乗務状況について、ANAから追加説明があったため本文に反映しました。(26年3月25日 19:57 JST)