エアライン, 企業, 官公庁 — 2026年1月16日 14:15 JST

ANAカーゴ、鹿児島県・朝日新聞らと物流実証 配送網活用で首都圏へ当日配送

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 全日本空輸(ANA/NH)グループで貨物事業の中核を担うANAカーゴ(ANA Cargo)と鹿児島県ら4者は1月16日、新たな物流ネットワークを構築する実証事業を始めると発表した。実証事業には朝日新聞社(東京・中央区)と、物流を担うエニキャリ(東京・千代田区)の2社も参画し、航空貨物幹線で県と首都圏を結び、当日配送など効率的な物流網の実現を目指す。

ANAカーゴら4者が始める新物流ネットワークを構築する実証事業の概要(4者の資料から)

鹿児島県と朝日新聞社、エニキャリと新物流ネットワークを構築する実証事業を始めるANAカーゴ=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 4者は「航空貨物幹線及び地域配送網構築推進協議会」を設立し、「航空貨物便の空きスペース」と、新聞配送網など「地域の配送リソース」の活用を主軸とした、新たなモーダルシフト幹線の構築する。ANAカーゴの航空輸送網と、エニキャリと朝日新聞の地域密着型配送網を連携させ、トラック幹線輸送を補完・代替する。

 現在の鹿児島-首都圏間の輸送はトラックがおもな手段で、輸送に数日を要しているが、航空便に切り替えることにより当日配送が可能となる。県産の農産品や海産物などを取り扱うことで、首都圏への販路を拡大する。

 実証事業では、エニキャリの配送管理システムを採用。航空機やトラックの空きスペースを可視化し積載効率の向上を図るほか、10%以上の配送コスト削減を目指す。また物流供給不足の解消に加え、地方産品の鮮度を維持したまま大消費地へ届ける新たな商流も創出していく。

 今回の実証実験では、ANAカーゴは航空貨物便を提供し、航空機空きスペースの活用を検証する。県は生産者や地元企業など地域の荷主からのニーズを検証。朝日新聞社は首都圏での配送網を提供し、新聞配送リソースを活用する。エニキャリは配送管理システムの提供や車両情報・稼働状況の管理のほか、県内のラストワンマイル配送網を提供し、モーダルシフトに特化した配送マッチングシステムを設計する。

 4者は、国土交通省が公募した「地域連携モーダルシフト等促進事業」に採択されたことを受け、今回の実証事業を開始。サービスの検証や荷主ニーズの掘り起こし、オペレーションの構築など、業界を超えた連携により物流インフラを構築する。地域経済の活性化のほか、物流の輸送能力が不足する「2030年問題」の解決も目指す。

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