官公庁, 解説・コラム, 需要, 需要予測 — 2025年12月30日 20:52 JST

FAA予測、米国の年末年始ピーク1/2 2025年遅延原因は天候6割

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 FAA(米国連邦航空局)は現地時間12月29日(日本時間30日)、年末年始の航空旅行予測を発表した。2026年を迎えるにあたり、期間中で最も運航便数が多くなるのは1月2日の4万7279便と予測している。また、今年2025年の遅延原因の6割以上が天候だったことや、ピーク日のトップ10を明らかにした。

FAAがまとめた25-26年の年末年始予測(同局提供)

 FAAが発表した28日から2026年1月4日までの予測によると、期間中のピークは年明けの1月2日となる見通し。30日は4万5855便、大晦日の31日は3万8331便、元日の1月1日は期間中最少の3万7134便へ一旦減少する。その後、Uターンラッシュとなる2日は4万7279便に急増し、3日は4万4872便、4日は4万3004便と予測している。

 2025年のNAS(米国家空域システム)での遅延原因(22日時点の速報値)は、天候(Weather)が62.7%で最多となった。次いで交通量過多(Volume)が14.3%、その他・人員配置(Other/Staffing)が14.1%、滑走路要因(Runway)が7.9%、機器トラブル(Equipment)が1.0%だった。FAAは「天候は遅延や欠航の主な原因だが、コマンドセンターが航空会社と緊密に連携して回避計画を立てている」としている。

25年の遅延理由(FAA提供)

 また、2025年で最も運航便数が多かったピーク日トップ10も、27日時点の速報値が発表された。1位は7月17日の5万6676便で、2位は7月24日の5万5944便、3位は8月14日の5万4929便となり、夏休み期間の木曜日に集中した。トップ10のうち、8日が6月から8月の夏期で、残る2日は10月と11月だった。年末年始のピークである1月2日の予測値(約4.7万便)は、年間の最繁忙期と比較すると1万便近く少ない水準となる。

 FAAは旅行者に対し、早めの空港到着やフライト状況の確認を呼びかけている。

運航便数が多かった25年のピーク日トップ10(FAA提供)

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Federal Aviation Administration

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