エアチャイナカーゴ、A350Fを6機発注　中国本土初

　エアバスは現地時間11月14日、中国国際航空（エアチャイナ、CCA/CA）系の中国国際貨運航空（エアチャイナカーゴ、CAO/CA）がA350F貨物機を6機発注したと発表した。中国本土でのA350Fの導入は同社が初めて。

中国国際貨運航空のA350F（イメージ、エアバス提供）

　エアチャイナカーゴは北京市に本社を構え、中国で唯一ナショナルフラッグを掲げる貨物専業航空会社。今年6月からは華北、華東、華南、西南地域で貨物機の運航を始め、アジア太平洋、欧州、米州、中東を結ぶ25の貨物専用路線を展開している。旅客機の床下貨物室に加え、世界で1500超の地上トラック輸送ルートも運用している。

　A350Fは最大搭載量が111トン、航続距離は8700キロで、エンジンは英ロールス・ロイスのA350向け「Trent XWB（トレントXWB）」のうち、A350-1000と同じTrent XWB-97を採用。従来機と比べ、燃料消費とCO2（二酸化炭素）排出量を最大40％削減できるという。機体の70％以上に先進素材を用い、同クラス機より46トン軽い。業界最大のメインデッキ貨物ドアを備え、ICAO（国際民間航空機関）の2027年CO2排出基準を唯一満たす貨物機として開発された。

　SAF（持続可能な航空燃料）への対応は就航時が50％で、2030年には100％を目指す。現在、仏トゥールーズで試験機の組立が進められている。

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