エアライン, ボーイング, 機体 — 2025年8月5日 17:50 JST

大韓航空、“プレエコ”777-300ERに新設 ファースト撤去し「プレミアムクラス」

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 大韓航空(KAL/KE)は現地時間8月5日、プレミアムエコノミーに相当する「プレミアムクラス」を設定すると発表した。ボーイング777-300ER型機に順次導入し、9月中旬から中短距離路線へ就航する見通し。

大韓航空の777-300ERに設定する「プレミアムクラス」(同社提供)

 新設するプレミアムクラスは、ビジネスクラスとエコノミーの中間にあたるクラスで、777-300ERの一部機材に設定するファーストクラスを撤去し改修する。同社の777-300ERはファースト、ビジネス、エコノミーの3クラスで、座席数は291席仕様(ファースト8席、ビジネス56席、エコノミー227席)と277席仕様(ファースト8席、ビジネス42席、エコノミー227席)の2種類がある。11機を対象にファーストを撤去し、改修後はビジネス、プレミアムクラス、エコノミーの3クラスとなる。

 プレミアムクラスは1列2-4-2席配列で40席設ける。シートピッチは39-41インチ(約100センチ)、座席幅は19.5インチで、エコノミークラスの約1.5倍のスペースを占有する。リクライニングは130度で、レッグレストとフットレストのほか、ヘッドレストの両側に「プライバシーウイング」を設置しプライバシーを確保する。座席モニターは4Kで、大きさは15.6インチとなる。

 機内食は、ビジネスと同様のメニューを単一トレイで提供し、同じ食器を使用する。空港での搭乗手続きは、同社のマイル会員制度「スカイパス」の上位ステータス「モーニングカーム」専用のカウンターを利用可能で、委託手荷物は優先的に受け取れる。プレミアムクラスの運賃はエコノミーの1.1倍程度となる見通し。

 プレミアムクラスの導入に合わせ、777-300ERの機内を全面的に刷新する。ビジネスクラスは1列1-2-1席配列の「プレステージスイート2.0」、エコノミーは1列3-4-3席配列の「ニューエコノミー」となり、全クラスで機内Wi-Fiを提供する。

 大韓航空はアシアナ航空(AAR/OZ)の子会社化に伴い、新しいCI(コーポレートアイデンティティ)を3月11日に発表。1984年以来41年ぶりにロゴを刷新したほか、機体デザインも新しくした(関連記事)。

大韓航空の777-300ERに設定する「プレミアムクラス」(同社提供)

大韓航空の777-300ERに設定する「プレミアムクラス」座席(同社提供)

新デザインを施した大韓航空の777-300ER(同社提供)

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