エアライン — 2021年11月3日 21:49 JST

JAL、国内線運賃を来春見直しへ 菊山専務「シンプルに」

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 日本航空(JAL/JL、9201)の菊山英樹専務は11月2日、一部で報じられた国内線運賃の見直しについて、2022年春ごろの発表を目指して検討を進めていることを明らかにした。複雑化している運賃体系を見直すという。

国内線の運賃体系を見直すJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 菊山専務は発表前だと前置きした上で、「シンプルにして国際線(の運賃体系に)に近づけていく。複雑な運賃が山のようにあるのはわかりにくい」と述べ、国内線にさまざまな運賃が乱立してきている現状を是正していく方針を示した。

 「早期割引を廃止するわけではない。期日までの割引は残る。わかりやすく、イールドマネジメントしやすいものを目指す」とした。

 JALは11月から特典航空券の新サービスを導入。搭乗したい便に特典枠の空席がない場合でも、追加のマイルで利用できる「いつでも特典航空券」を11月2日搭乗分から導入した。

 JALの旅客需要動向は、国内線が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響前の2019年同期比で第1四半期(4-6月期)の平均が29.2%、第2四半期が34.0%、第3四半期が約65%で、第4四半期は約90%まで回復すると見込む。一方、国際線は第1四半期平均が6.2%、第2四半期が8.1%、第3四半期が約10%で、第4四半期は約20%となる見込みで、帰国時の入国制限緩和などによっては国際線も回復が進む可能性がある。

 2022年3月期通期の連結業績予想は、売上収益が前期(21年3月期)比59.2%増の7660億円、EBITが1980億円の赤字(前期は3983億600万円の赤字)、最終損益が1460億円の赤字(同2866億9300万円の赤字)と赤字圧縮を見込む。

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