エアバス, 機体 — 2016年6月1日 10:06 JST

A320neo、LEAP機も型式証明を同時取得 EASAとFAAから

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 エアバスは現地時間5月31日、CFMインターナショナル製新型エンジン「LEAP-1A」を搭載したA320neoが、EASA(欧州航空安全局)とFAA(米国連邦航空局)から型式証明を同時取得したと発表した。

EASAとFAAから型式証明を取得したA320neoのLEAP-1A搭載機=15年5月 PHOTO: Alexandre DOUMENJOU, Master Films/Airbus

 A320neoは、LCCなどに人気の小型機A320の派生型で、燃費を向上した新型エンジンを搭載。LEAP-1Aのほか、米プラット・アンド・ホイットニー(PW)製PW1100G-JMエンジンを選択できる。メーカー標準座席数が1クラス156席のA319neoと、180席のA320neo、236席のA321neoの3機種で構成する。

 新型エンジンのほか、翼端に大型ウイングチップ「シャークレット」を取り付け、客室も改良。2020年までにA320従来型(A320ceo)と比較して、1座席あたり燃費を20%向上させる。

 PW1100Gを搭載したA320neoは、2015年11月にEASAとFAA双方から型式証明を取得済み。初号機(登録番号D-AINA)は、今年1月20日にルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)へ引き渡された。当初はカタール航空(QTR/QR)へ2015年末に納入予定だったが、PW1100Gの性能上の問題により延期され、ルフトハンザが初納入となった。PW1100Gの問題は今秋にも解消する見通し。

 A320neoの初飛行は、PW1100G搭載機が2014年9月25日、LEAP-1A搭載機は2015年5月19日。A320neoが両エンジンの型式証明を取得したことから、今後は開発中のA321neoとA319neoも、各エンジンを搭載した機体で取得していく。

 CFMは仏スネクマと米GEの合弁で1974年設立。A320ファミリーに搭載する「CFM56-5B」や、ボーイング737NG(次世代737)向け「CFM56-7B」などを製造している。

 LEAPシリーズは単通路旅客機向け次世代エンジン。A320neoファミリー向けのLEAP-1Aのほか、ボーイング737 MAXに独占供給するLEAP-1B、中国COMAC C919に独占供給するLEAP-1Cの3モデルがある。737 MAXは、今年1月に初飛行している。

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Airbus
エアバス・ジャパン
CFM International

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