エアライン, 空港 — 2016年4月19日 10:00 JST

スクート、札幌10月就航へ 787-8で台北経由

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 シンガポール航空(SIA/SQ)系のLCC、スクート(SCO/TZ)は、シンガポール-札幌線を開設する。10月1日から、台北(桃園)経由で週3往復を運航する。スクートが札幌に乗り入れるのは初めて。同社の日本乗り入れは3都市目となる。

10月から札幌に乗り入れるスクート(写真は787-9)=15年9月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 4月19日、キャンベル・ウィルソンCEO(最高経営責任者)が札幌と都内で発表する(関連記事)。

 火曜と木曜、土曜に運航する。機材はボーイング787-8型機(335席:スクートビズ〈プレミアムエコノミー〉21席、エコノミー314席)を使用する。

 曜日により運航スケジュールが異なる。火曜と土曜の場合、TZ216便はシンガポールを午前6時15分に出発し、台北には午前10時35分に到着する。その後、台北を午前11時55分に出発し、札幌には午後4時55分に到着する。

 折り返しのTZ215便は札幌を午後7時30分に出発し、台北には午後11時10分に到着する。翌日午前0時10分に台北を出発し、午前4時50分にシンガポールに到着する。

 ウィルソンCEOは2月、Aviation Wireの取材に対し、「札幌はシンガポールでも人気のある都市」と述べ、就航に前向きな姿勢を見せていた(関連記事)。

 スクートは2012年6月に運航開始。成田へは同年10月に就航した。現在はシンガポール-成田線を台北経由で1日1往復のデイリーで、2015年7月からはシンガポール-関西線をバンコク(ドンムアン)経由と高雄経由で、それぞれ週3往復ずつ運航している。

 札幌からの台北便は、エバー航空(EVA/BR)が1日2往復、トランスアジア航空(復興航空、TNA/GE)が週3往復運航している。チャイナエアライン(中華航空、CAL/CI)は1日1往復のほか、4月21日から10月29日までは増便し、1日2往復を運航する。シンガポール便はシンガポール航空(SIA/SQ)が2011年から、冬季に季節運航している。

 冬の北海道は、自然やウィンタースポーツ、グルメ、温泉など、外国人観光客からも人気が高く、旅行需要は年々増えている。北海道経済部観光局の調べによると、2014年度の外国人の来道者数は前年比33.7%増の154万1300人で、うちアジア人は36.1%増の135万2500人だった。

運航スケジュール
火曜・土曜運航
TZ216 シンガポール(06:15)→台北(10:35/11:55)→札幌(16:55)
TZ215 札幌(19:30)→台北(23:05/翌日00:05)→シンガポール(04:50)

木曜運航
TZ216 シンガポール(06:15)→台北(10:45/11:55)→札幌(17:00)
TZ215 札幌(19:30)→台北(23:10/翌日00:10)→シンガポール(04:50)

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