エアバス, エアライン, 官公庁, 機体 — 2015年10月30日 10:30 JST

エアバス、中国から大量受注へ A330とA320計130機

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 エアバスと中国航空器材集団公司(CAS)は現地時間10月29日、A330型機30機とA320型機100機を発注する一般条件合意書(GTA)を締結した。カタログ価格で総額170億ドル(約2兆570億円)にのぼる。訪中した独メルケル首相と中国の李克強首相が会談後、北京で発表された。

エアバスA330(同社サイトから)

 130機のうち、30機のA330は7月に覚書(MoU)を締結したもの。また、エアバスは中国の需要増加に伴い、天津にA330のコンプリーション&デリバリー・センター(C&DC)を建設することで7月に合意。天津では現在、A320の最終組立を行っている。

 エアバスは中国市場について、今後20年間で旅客機と貨物機の新造機需要が5400機あり、このうちA330やA350 XWBなどのワイドボディー機(双通路機)の需要が1700機あると予測している。

 中国国内では現在、1200機以上のエアバス機が運航されており、このうちA320ファミリーが1000機以上、A330ファミリーが160機以上、A380が5機となっている。

 CASは中国民用航空局(CAAC)による持株会社で、中国の航空会社へ機材をリースする。9月には、ボーイングと最大300機の民間機を発注することで合意している。

関連リンク
Airbus
エアバス・ジャパン
中国航空器材集団公司

ボーイング、中国から300機受注 737の納入施設建設も(15年9月24日)
中国航空器材集団公司、A330を75機発注へ(15年7月2日)
エアバス、天津にA330最終工程拠点 基本合意締結(14年10月15日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post