エアライン, 官公庁 — 2015年10月23日 18:30 JST

ピーチのA320、毎年の検査不要に 連続式耐空証明を取得

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 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は10月23日、国土交通省から連続式耐空証明を取得したと発表した。同社のエアバスA320型機全16機が対象で、取得により、毎年義務付けられていた耐空証明検査を受ける必要がなくなる。

連続式耐空証明を取得したピーチのA320=15年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 耐空証明(AC=Airworthiness Certificates)検査とは強度や構造、性能、騒音、エンジンの排出物などを検査するもので、自動車の「車検」のようなもの。検査基準を満たした機体については、国交省がACを発行する。有効期間は1年間。検査を受けるためには、年間でおよそ3日から4日程度の運休が必要となる。

 連続式ACは自社の安全・整備管理体制や機体の維持管理などについて、国交省が適切と判断した場合に発行する。ピーチのほか、日本航空(JAL/JL、9201)や全日本空輸(ANA/NH)、エア・ドゥ(ADO/HD)、スターフライヤー(SFJ/7G、9206)、スカイネットアジア航空(ソラシド エア、SNJ/6J)などが保有。スカイマーク(SKY/BC)は保有していない。LCCではピーチが初めて。

 ピーチによると、22日までに保有するすべての機体が連続式ACに移行したという。同社の連続式ACは運航を開始した2012年3月以来3年7カ月で、最速の取得となった。国交省によると、異例の早さだという。

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ピーチ・アビエーション
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