エアバス, 機体 — 2015年1月14日 13:08 JST

エアバス、A330離陸重量増加型が初飛行

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 エアバスはこのほど、A330型機の最大離陸重量(MTOW)を242トンに引き上げたタイプが初飛行に成功したと発表した。

離陸したA330=15年1月 PHOTO: P.Pigeyre, Master Films/Airbus

 現地時間1月12日、仏トゥールーズのブラニャック国際空港を離陸。3時間30分の飛行後、同空港へ戻った。

 MTOWを引き上げたタイプはA330従来型(A330ceo)のオプションとして設定するもの。最大離陸重量と燃料積載量の増加で、長距離路線でペイロード(有償搭載量)を増やすことができ、燃費を最大2%改善する。次世代中型機A350 XWBで開発された技術を取り入れて主翼の設計を一部変更。エンジンも強化することで燃費効率が向上するという。

 242トンタイプのA330-300の航続距離は、既存の最大離陸重量235トンの機体よりも約926キロメートル(500海里)延び、A330-200は同238トンの既存機よりも648.2キロメートル(約350海里)延びる。242トンタイプのA330-300は最大13時間、同A330-200は同15時間それぞれ飛行可能になり、航空会社やリース会社9社が選定している。

 ローンチカスタマーはデルタ航空(DAL/DL)で、現在同オプションを設定したA330-300を10機発注。今年4-6月期(第2四半期)に引き渡される見通し。

離陸を待つA330=15年1月 PHOTO: H. Gousse, Master Films/Airbus

初飛行に臨むA330=15年1月 PHOTO: H. Gousse, Master Films/Airbus

3時間30分の初飛行を実施したA330=15年1月 PHOTO: A. Doumenjou, Master Films/Airbus

初飛行に成功したクルー=15年1月 PHOTO: P. MASCLET, Master Films/Airbus

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Airbus
エアバス・ジャパン

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