エアライン — 2014年12月16日 07:45 JST

ANA、シンガポール、バンコク線増便へ 成田国際ハブ機能強化

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 全日本空輸(ANA/NH)は2015年夏、成田-シンガポール、バンコク線を1日1往復ずつ増便する。既存路線や新規路線などとの乗り継ぎを考慮し、成田着を午前、成田発を夕方に設定。共同事業(JV)を展開するユナイテッド航空(UAL/UA)とともに、旅客拡大を狙う。

成田-シンガポール、バンコク線を増便するANA=14年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 シンガポール線は6月11日から増便する。NH845便は成田を午後5時に出発、シンガポールには午後11時15分に到着する。折り返しのNH846便は現地時間6月12日から運航開始。シンガポールを午前0時35分に出発、成田着は午前8時45分。

 バンコク線は8月1日から増便する。NH807便は成田を午後4時55分に出発、バンコクには午後9時35分に到着する。折り返しのNH808便は現地時間8月2日から運航開始。バンコクを午前0時30分に出発、成田着は午前8時40分。

 運航機材はいずれもボーイング787-8型機(ビジネス46席、エコノミー123席、計169席)。

 午前8時台の成田着で、成田発の北米路線への乗り継ぎもできるようになった。組み合わせ路線は6月12日から運航を開始するヒューストン線(NH174、午前11時15分発)のほか、ワシントン線(NH2、午前11時5分発)、ニューヨーク線(NH10、午前11時発)、シカゴ線(NH12、午前11時発)。

 成田発は午後4時台から午後5時台で、成田着の北米路線からの乗り継ぎ利用も想定する。組み合わせ路線はヒューストン線(NH173、午後3時20分着)のほか、シカゴ線(NH11、午後3時着)、ニューアーク線(NH6453、午後2時45分着)、シアトル線(NH177、午後3時40分着)、サンフランシスコ線(NH7、午後3時20分着)、ワシントン線(NH1、午後3時25分着)、ニューヨーク線(NH9、午後3時25分着)、デンバー線(NH7033便、午後4時30分着)、サンノゼ線(NH171、午後4時10分着)、ロサンゼルス線(NH5、午後4時25分着)。ニューアーク線とデンバー線はUALが運航するコードシェア便。

 UALとANAは航空連合のスターアライアンスに加盟。2社間の提携がさらに深化するJVを実施している。実施以前は提携航空会社間でも旅客争奪が発生。販売を協力することでほかの航空連合や航空会社から旅客を獲得し、座席供給量が拡大するメリットがある。

 ANAは日本の航空会社初となるヒューストン線を、2015年6月に就航。成田の国際ハブ機能の強化を進めている。

 現在、ANAは成田発着のバンコク線(午後3時着、午後6時15分発)とシンガポール線(午後2時着、午後6時5分発)を1日1往復ずつ運航している。

増便分の運航スケジュール
成田-シンガポール線
NH845 成田(17:00)→シンガポール(23:15)
NH846 シンガポール(00:35)→成田(08:45)

成田-バンコク線
NH807 成田(16:55)→バンコク(21:35)
NH808 バンコク(00:30)→成田(08:40)

関連リンク
全日本空輸

ANA、国際線手荷物2個に緩和 1月からエコノミーで(14年12月15日)
ANA、羽田でファン感謝祭 CAらスカーフの巻き方講座(14年12月13日)
ANA、成田-ヒューストン線15年6月開設 成田ハブ強化へ(14年12月12日)
ANA、那覇空港に最上級「スイートラウンジ」 専用保安検査場も(14年12月11日)
パンダジェットもさよなら ANAの767特別塗装機、9日にラスト(14年12月5日)