エアライン — 2014年10月29日 06:50 JST

恩返しは歌声に乗せて ピーチ、復興支援感謝プロジェクト

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 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は、歌を通じて国境を越えたコミュニケーションを実現するプロジェクト「Song Sync」を主催、輸送協力などを実施している。プロジェクト第1弾は仙台市の人々が台湾に向けて台湾の歌を中国語で歌い、東日本大震災からの復興支援に感謝した。

仙台空港に着陸するピーチの到着初便=13年4月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 曲は台湾の人々にはなじみ深い「感恩的心」(日本語で「恩返し」のような意味)を選択。台湾人歌手の梁心頤(ララ・リャン)さんが仙台市をはじめ宮城県内を訪問、村井嘉浩宮城県知事や南三陸商店街の人などとともに歌った。

 Song Syncは2013年発足。APJが主催し、インターネットメディアを運営するタイムアウト東京が企画。宮城県が協力した。

 APJは関西-仙台線を1日最大3往復、台湾路線は関西-台北線を1日2往復、関西-高雄線と那覇-台北線を1日1往復ずつ運航している。

 仙台市は2011年3月11日、東日本大震災で最大震度6強を記録。今年3月31日現在で市内での死者は913人、行方不明者は30人。3万34棟の建物が全壊した。被害総額は今年1月29日現在で1兆3684億円。

 市郊外の仙台空港は津波に襲われたが、2011年7月25日から国内定期便が、9月25日からは国際定期便が再開した。

 台湾と関係が深い公益財団法人交流協会によると、台湾から日本へは約560トンの支援物資、約66億6553万台湾ドル(約236億300万円)の義援金が送られた。

関連リンク
ピーチ・アビエーション
song sync From Sendai, Miyagi To Taiwan

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