エアライン, ボーイング, 機体 — 2014年10月17日 06:00 JST

ANA、パリ便ビジネスにフルフラットシート 欧州路線サービス向上

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 全日本空輸(ANA/NH)は10月16日、ビジネスクラスへのフルフラットシート導入や、ファーストクラスでのミシュラン3つ星シェフの料理提供など、欧州路線のサービスを充実させると発表した。

全席通路アクセス可能なANAのビジネスクラス=13年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 成田、羽田-パリ線のビジネスクラスでは、全席から通路アクセス可能なフルフラットシート「ANAビジネス スタッガード」を10月から一部便に、2015年2月中旬からは全便に導入する。パリ線への投入で、ANAが運航する欧州6路線すべてがスタッガードシート搭載機材になる。

 スタッガードシートは180度フルフラットのシートで、全席から通路にアクセスできる互い違いの配置が特徴。寝具には西川産業(東京西川)のベッドパッドを、アメニティには南仏・プロバンス、ロクシタンのものを採用している。

 2010年4月、成田-ニューヨーク線に初導入。以来、欧州路線では羽田-ロンドン、フランクフルト、ミュンヘン、成田-デュッセルドルフの各線に展開している。成田、羽田-パリ線はボーイング777-300ER型機で運航。ビジネスは52席か68席を設定している。

 12月から期間限定で提供する機内食は、フランス料理を担当するピエール・ガニェール氏がプロデュース。ユズや岩のりなど日本の食材を使用したノルウェーサーモンのグリルなどを提供する。2015年2月まで。

 日本発のファーストクラスで提供するもので、欧州路線(羽田-ロンドン、パリ、フランクフルト、成田-パリ線)と北米路線(成田-ロサンゼルス、サンフランシスコ、ワシントン、ニューヨーク、シカゴ線)で提供する。

 ガニェール氏は1981年に自身の名前を冠したレストランをオープン後、ミシュランの3つ星を獲得。日本では東京・赤坂のANA インターコンチネンタルホテル東京に出店している。9月には機内食のプロデュースチーム「ザ・コノシュアーズ」に参加している。

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