エアライン, 企業 — 2014年10月8日 11:10 JST

JALと加CAE、パイロット訓練会社設立 15年4月稼働

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 カナダのCAEは10月7日、日本航空(JAL/JL、9201)とパイロットの訓練を手掛ける合弁会社の設立について合意した。出資比率は50%ずつで、2015年4月から業務を開始する予定。

CAEと乗員訓練会社を設立するJAL=14年7月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 CAEは航空機のフルフライト・シミュレーター(FFS)や訓練プログラムを提供する大手企業。JALもCAE製のFFSを30年前から導入している。

 CAEの発表によると、合弁会社は中国を除く北東アジアでパイロット訓練を提供。CAEが北東アジアに持つ訓練施設とJALの訓練センターを使用する。FFSは当初12台を稼働させる。

 JALは2013年10月、CAEが100%出資する世界最大級のパイロット訓練機関、英COAA(CAEオックスフォード・アビエーション・アカデミー・フェニックス)と契約を締結。従来よりも訓練期間が約半年短縮される新方式を今年4月から導入した。訓練初期の2段階をCOAAに委託し、米アリゾナ州フェニックスで訓練を実施している。

 日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が、8月にタイのバンコクにパイロット訓練会社「パンナム・インターナショナル・フライトトレーニングセンター」を設立している。

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