エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2017年11月20日 11:45 JST

JAL、マニラ就航50周年 大川専務「往来増加を実感」

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 日本航空(JAL/JL、9201)は11月20日、東京-マニラ線の就航50周年を迎えた。50周年を記念して、成田発マニラ行きの利用客に記念品を配付した。

成田発マニラ行きJL741便への搭乗を待つ利用客=17年11月20日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 JALは1967年11月20日、羽田-マニラ線の定期便を開設。当時はコンベア880機で、伊丹と台北(桃園)を経由する週3往復運航だった。1974年4月1日から直行便となった。1978年5月20日に成田空港が開港後は、東京の出発地は羽田から成田に変わり、1992年からはダグラスDC-10型機を投入。現在はボーイング767-300ER型機の新仕様機「スカイスイート767(SS6)」(199席:ビジネス24席、エコノミー175席)で、1日2往復運航している。

マニラ線への需要拡大に期待を寄せるJALの大川専務=17年11月20日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 20日は成田空港62番搭乗口で、記念セレモニーを開催。コンベア880の模型や当時の写真などを展示した。就航時の4代目制服と、直行便化したときの5代目制服を着用した客室乗務員らがマニラ行きJL741便(767-300ER、登録番号JA620J)の乗客に記念品を手渡した。乗客185人(うち幼児2人)と乗員10人(パイロット2人、客室乗務員8人)を乗せたJL741便は、横断幕を持ったJAL社員らに見送られ、午前9時20分ごろ出発した。

 セレモニーに出席したJALの大川順子専務は、同路線をDC-10で運航していたころに客室乗務員として乗務していたという。「当時、業務渡航での利用が多かった」と振り返り、「近年は業務渡航のほか、観光需要でも期待できる。日本とフィリピン両国の往来が増えている実感がある」と述べ、さらなる需要拡大に期待を寄せた。

 JALでは2016年11月12日に東京-ニューヨーク線、今年4月20日に東京-モスクワ線、5月8日に東京-クアラルンプール線が、それぞれ50周年を迎えた。また、9月2日には釜山就航からも50周年を迎えている。

 9月12日にはマニラのニノイ・アキノ国際空港にあるマイレージ会員向け「サクララウンジ」をリニューアルオープン。スペースを改修前と比べて約1.7倍に拡張するとともに内装を一新し、定番のビーフカレーも提供している。

50年前の就航時に運航していたコンベア880の模型=17年11月20日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

成田発マニラ行きJL741便を見送るJAL社員ら=17年11月20日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

成田発マニラ行きJL741便を見送る大川専務(右から2人目)らJALの客室乗務員=17年11月20日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

マニラへ向け成田を出発したJL741便=17年11月20日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

現在の運航スケジュール
成田→マニラ
JL741 成田(09:20)→マニラ(13:25)
JL745 成田(18:10)→マニラ(22:15)

マニラ→成田
JL746 マニラ(09:50)→成田(15:00)
JL742 マニラ(14:35)→成田(19:45)

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【お知らせ】
2段落目、就航当時の便数に関しまして。初出では「週2往復」としていましたが、JALが社内で確認したところ、週3往復運航だったようです。(17年11月21日 15:36JST)